どうも、おのじ(@ozy_san_0624)です。
人が出ては死に、また出ては死に。そんなアメホラ1984。
死んでいくスピード感もそうですが、ストーリーもとてもテンポが良いなぁと思います。
中だるみするエピソードがなく、次々とイベントが起きてくれるから、1話があっという間。
今回は、ちょっと驚きの展開となっていました。
3,4話の何に驚くのかというと、仲間の裏切り行為。
しかも一人二人の裏切りじゃないところが、アメホラっぽくて良いじゃないですか。
今回のエピソードを通して、それぞれのキャラクターの背景が見えたのも面白かったです。
それでは第3、4話の感想、いってみます。


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ダブル殺人鬼の凶行
鍵を探しに二手に分かれたブルックたち。それぞれが小屋で車やバイクの鍵を探します。そこに、外から激しくドアをたたく音。
ブルック、レイ、リタ、チェットの小屋にはナイトストーカー。
そしてゼイヴィア、トレバー、モンタナの小屋にはMr.ジングルズ(その前にMr.ジングルズのふりをしたチンピラが出てきましたが、本物に瞬殺されていました)。
それぞれが殺人鬼に襲われるという、混乱渦巻くこの展開。
ワーワーキャーキャーしている感じが、いかにも80年代ホラー!という感じで、大変好ましい…。
ふと我にかえって思ったのですが、レッドウッド・キャンプ場ってどれだけの広さがあるんでしょうね?
これまでの間に、ナイトストーカーとMr.ジングルズが鉢合わせしていないのは、もはや奇跡なのではなかろうか。
あれだけ外をうろちょろしてるんだから、1回や2回くらいバッタリ遭遇しても良さそうです。
レッドウッドキャンプ場って、架空の場所かと思っていました。
そしたら、レッドウッド国立州立公園という公園群が、実際にカリフォルニアに存在してるんですね。知りませんでした。
ここがアメホラ1984での舞台のモデルなのかは、確かではありません。
でも名前が一緒なので、一応参考に…ということで、大きさを見てみると。
- 公園全体で、53,000ヘクタールを超える面積。
- 53,000ヘクタールがどのくらいの面積かというと、東京ドーム約11,335個分。
- 東京ドーム11,335個分がどのくらいかというと、日本約1.4個分。
日本1.4個分。
こりゃ、鉢合わせ無理だわ。
だって日本がスポッ!と入っちゃって、それでもまだ有り余る敷地敷地ですもの。
無理無理無理。
近所の森林公園キャンプ場の規模で考えていた私が間違ってました。
もちろん、キャンプ場はレッドウッド・キャンプ国立州立公園のほんの一部分だと思います。
実際はもっと狭い面積ではあるんでしょうけれどもね。
レイの裏切り

さて、話がそれたので元に戻します。
ここからは、裏切り行為のオンパレードについて書いていきます。
ナイトストーカーに襲われた際、仲間を囮にして、自分だけ助かろうとするレイ。
ここで一気に、レイの薄情さに加え、ブルック達メンバーの絆の浅さが露呈する形となりました。
まぁ、でも当たり前か。出会って数日のメンバーだものね。
結局チェットに助けてもらうレイでしたが、チェットと逃げる際、キャンプ場にしかけられた落とし穴に転落。
しかも穴の中には尖った木の杭が乱立。
木の杭が肩を貫通し、動けなくなってしまったチェットを置き去りにして、またしても自分だけ逃げ出します。
その後ゼイヴィア、モンタナ、トレバーと合流し、モンタナとバイクに乗って外に助けを求めに行くことに。
ところが、ここでも自分ひとりだけバイクに乗り、モンタナを置き去りにして逃げようとするんですね。
そんなレイ。なんと大学の後輩を殺した過去を持っていました。
彼がLAから逃れたがっていたのは、捜査の手から逃れるためだったんですね。
ここまでくると、レイが哀れにも思えてきます。
後輩殺しという罪の重さに、びくびくする生活。
逃げてきた先では殺人鬼たちに襲われる。
何もかもがうまくいかない。
結局レイは、バイクで逃げる途中、Mr.ジングルズに首を切り落とされて死亡します。
リタの裏切り

お次は、看護師リタの裏切りです。
キャンプ場に来てから出会ったリタ。
彼女も裏切るとなると、もう誰も信用できない状況になるので、ますますホラーに拍車がかかりますよね。
グッジョブ。
リタの正体は、心理学者のドナ。
本物のリタを誘拐し、彼女になりすましていたんですね。
何のためにそんなことをしたのかというと、Mr.ジングルズの行動を観察するため。
実はMr.ジングルズを手引きしたのは、彼女だったのです。
彼女は心理学者として「生まれながらに邪悪な人間はいない」という理論を証明するため、Mr.ジングルズに脱獄をそそのかします。
そして自然な環境下での彼を観察するため、レッドウッド・キャンプ場に誘った…という流れです。
「生まれながらに邪悪な人間はいない」と聞くと、良い人なのかな?とも思えます。
だけど実際は、ブルック達の事をモルモットくらいにしか思っていない、マッドサイエンティスト。
彼女たちのうち誰かが死ぬことになろうが、彼女の胸は痛まないのです。
しかし可哀そうなのは本物のリタ。
彼女は誘拐されてから、レッドウッド・キャンプ場のボート小屋に監禁されていました。
ゼイヴィア達が彼女を見つけて拘束を解きますが、Mr.ジングルズに見つかってしまい、殺されてしまいます。
モンタナの裏切り

そしてなんと、モンタナまでもが裏切りましたね。
ナイトストーカーがブルックを付け狙うのは、実はモンタナの陰謀。
ナイトストーカーは、モンタナにブルックを殺すよう依頼されていました。二人は男女の関係だったんですね。
彼らの馴れ初めは独特で、いかにもアメホラ。
ゴアとダークさが際立っていて、私は好きでした。
そしてこの回想シーンで、「ナイトストーカーって殺人鬼だったね、そういえば。」と思い出させてくれましたし。
レッドウッド・キャンプ場でのナイトストーカーは、全く目的を果たせていませんからね。
さて、モンタナがブルックを憎む理由。
それは、彼女の弟サムが、ブルックの婚約者に殺されてしまったから。
これは逆恨みだと思います。
ただ、結婚式前夜に誤解されるような行動をしたブルックにも、非はあると思うのですよね。
だからモンタナにも、少し同情してしまいました。

マーガレットの裏切り

当初からおかしな雰囲気を漂わせていたマーガレット。
彼女の本性が、4話で明らかになりました。
初めは彼女のことを、理想にしがみつく融通の利かない人物だと思っていました。
こういうキャラクターは、予定外の事が起こると一気にパニックに陥る。きっとそうに違いない!なんて踏んでいたのに。
キャンプ場にゴロゴロ転がる死体を見ても動じない。それどころか、惨劇を目の当たりにしてもなお、キャンプを続行しようとする。
このあたりから、
とコ〇ン君ばりの疑問符が、頭よぎり始めました。
死体なんてへっちゃらなのは、当然ですよね。
1970年のレッドウッド・キャンプ場での惨劇は、すべて彼女の仕業だったんですから。
1970年のレッドウッドで、スタッフとして雇われていたマーガレットとMr.ジングルズ。
マーガレットはその融通の利かなさから、他の指導員たちから嫌われ、からかわれていました。
自分を馬鹿にする指導員たちを、「あいつらほんと大っ嫌い」と憎んでいたマーガレット。
ある夜、彼女は他の指導員たちを殺害。
Mr.ジングルズが戦時中に「殺した相手の耳を切り落としていた」という噂にならって、遺体から耳を切り落とします。
カモフラージュのために自分の耳も切り落とし、Mr.ジングルズに罪を着せることに成功します。
身に覚えのない罪で投獄され、電気ショック療法をほどこされるMr.ジングルズ。
マーガレットに思いを寄せていたのに、本当に可哀そうでした…。
Mr.ジングルズ役のジョン・キャロル・リンチさんは、アメリカン・ホラー・ストーリーS5「怪奇劇場」では、殺人ピエロを演じていました。
このピエロも、すごく切なく、つい同情してしまう過去をもっていたなぁ。
さて、話を戻します。
ただの妄想ウーマンかと思いきや、とてつもないサイコパスだったマーガレット。
自分に復讐しに現れたMr.ジングルズを銃で撃ち、銃声を聞いて助けにきたトレバーもめった刺しにしてしまいます。
Mr.ジングルズとナイトストーカーの対決
さて、Mr.ジングルズとナイトストーカーの二人。
彼らが対決してましたね、やっと。
ジェイソンやマイケル・マイヤーズを彷彿とさせる、Mr.ジングルズ。
実在した連続殺人鬼がモデルの、ナイトストーカー。
もっと引っ張るのかなと思ったのですが、結果はMr.ジングルズの圧勝でした。
想像よりもあっさりと、ジングルズに殺されてしまいました。
ですがここで、ナイトストーカーの秘密も明らかになっています。
悪魔崇拝者ととれる発言を繰り返していた、ナイトストーカー。
カルトじみた犯罪者なのかと思いきや、本当に悪魔の力で生き返ります。
ジョナスのように記憶が混乱していることもないですし、これがチートというやつなのでは?
ナイトストーカーとブルックの追いかけっこは、まだまだ続きそうですね。
おまけ:今回のゼイヴィア君

今作って、サイコパスたちが乱立していますよね。
そんな中で良心組と言えるのが、ブルック、トレバー、バティ、チェット、ゼイヴィア君の5名。
ブルックはあんまり好きじゃないけど。まぁ、良心組に入れておきましょう。
さて。初めこそ、自己保身からくる言動がみられたゼイヴィア君。
ですが3,4話では、殺人鬼がうろつく中バティを助けに行きますし、串刺しになって置き去りにされたチェットも助けてくれます。
一番正義感があり、優しいのはトレバー。そんなトレバーと行動を共にしているので、彼の影響を受けているのかしら。
このまま優しい子に育ってね…という、母の気持ちで鑑賞しています。母じゃないのに。
第4話でMr.ジングルズに大型レンジに入れられてたり、顔が焼けただれたりと散々な目にあっていても、ゼイヴィア君が死亡していないだけで嬉しい。
次話でもゼイヴィア君の活躍が楽しみです。