どうも、おのじ(@ozy_san_0624)です。
怒涛の裏切りが判明したアメリカン・ホラー・ストーリー1984の3~4話。
今回は、死んでは生き返りが相次ぐ展開となっています。
この「死」と「生」の境界が曖昧な感じ、ますますアメホラカラーが濃厚になってきました。
シーズン1の「呪いの館」や、シーズン5の「ホテル」と似たような現象が、キャンプ場でも起きているのでしょうね。
いいじゃないかいいじゃないか。もっとやれ。
というわけで、今回は5話の感想です。


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Contents
AHS1984:第5話あらすじ
- ドナの過去が判明。
- チェット、ゼイヴィアがマーガレットに殺され、モンタナはブルックとの対決の中で死亡。
- マーガレットは容疑を逃れ、ブルックがすべての殺人の犯人として逮捕される。
- ナイトストーカーとジングルスは2人でロサンゼルスへ逃亡。
ドナがジングルスにこだわった理由

前回、看護師リタになりすましていたことが分かった心理学者のドナ。
ジングルスを逃がしたのは「生まれながらに邪悪な人間はいない」という理論の証明のためでした。
そのためにブルックたちの命をモルモット扱いしているのが、中々クレイジーなんですけどね。
彼女がその理論に行きついたのは、ドナの父親がシリアルキラーだったという、彼女の過去に関係しています。
父親が頻繁にいなくなるため、こっそり後をつけたドナは、父が女性を無残に殺害する所に出くわしてしまいます。
しかもその場には、今までの犠牲者の写真が何枚も。
家族がシリアルキラー、しかも犯行の真っただ中に居合わせてしまうというのは、どれだけショックだったでしょう。
それだけでなく、ドナに犯行を知られてしまった父親は、その場で自殺。
ドナの一生のトラウマとなった事は確実でしょう。
だけどここでドナがとった方法が、「悪の研究」。
この辺に、ドナの強かさを感じますよね。
「世の中のために」なんて建前でしたけれど、実は自分と父親の思い出を守るためだったんだろうなぁなんて思います。
父親がシリアルキラーだった事も確かだけれど、自分に見せた優しい父の顔も本物だったと証明できれば、それが彼女の救いになりますものね。
そう考えるとちょっと切なくなるし、ドナというキャラクターに一気に共感。
ブルックたちにも、ちゃんと謝罪してたしね。(モンタナとゼイヴィア君に追い返されてたけど。)
やりたい放題のマーガレット

シリアルキラーといえば、マーガレットですよ。
1970年に指導員たちを皆殺しにしただけでなく、前回自分を助けに来てくれたトレバーも殺害したマーガレット。
今回も、サイコパスとしての本領をどんどん発揮していきます。
5話でははチェットとゼイヴィア君を手にかけてしまって、誰も彼女を止められませんね。まさに暴走列車。
「子どもたちを守るため」という自分勝手な理想からの犯行と思っていたのですが、そのわりには惨状を隠そうともしないんですよね。
こんな死体がゴロゴロしているところに子どもたちが来たら、キャンプもへったくれもないだろうに。
だけど必ず容疑は逃れるし、なんなら被害者ポストにしっかりおさまっちゃうのがすごい所ですよね。
そのためには自分に傷をつけるのもいとわないですし。
今回も、警察がキャンプ場に来た時、自分の足を刺してから警察官たちの所へいき、「ブルックにやられた!」と訴えていました。
いやいやいや、本当に恐ろしい女ですよ。
だけど、マーガレットの動機がいまひとつ整理しきれません。
「悪いことが起こった場所で、いい思い出を作る」って最初に言ってましたけど、それが彼女の目的で良いのかしら?
その邪魔になりそうな人物を、どんどん殺しているのか…。
でも、悪い事が起こった場所で、自ら悪い事を重ねちゃってるんですけどねー。
もう彼女の思考が支離滅裂で、いっそ興味深いです。マーガレットの頭の中こそ、研究してほしいよ、ドナ。
怖いもの見たさで、ちょっと覗いてみたいですよね。

ブルックVSモンタナと、ブルックを好きになれない理由

やっと実現した二人の対決。
モンタナの悪意を、今までひらりひらりというか、のらりくらりというのか、無自覚にかわしてきたブルック。
今回ついに、業を煮やしたモンタナが自分から裏切りを暴露しました。
そこからブルックとモンタナ、二人の殴り合いバトルが始まります。
かなりバチボコにやりあっていたのに、二人とも卒倒もせずに、タフだわぁ。
最後はナイフで襲い掛かってきたモンタナを、逆にブルックがめった刺しに。
その場に子どもたちを乗せたバスが到着し、犯行を目撃されたブルックは、逮捕されてしまいます。
今回のキャラクター設定、私はブルックよりもモンタナの方が好きでしたね。
モンタナは過激だけど、自分の感情に正直なので好感が持てました。
ほかのキャラクターもそうで、人としてダメな部分や過去はあるけど、ちゃんと等身大というかなんというか。
ブルックはどちらかというと、過去の出来事に対しての自己憐憫が強いように感じました。
はっきり自分からそうとは言わないけど、
「私は良い子。なのにこんな目にあって、私って可哀そう。何も悪い事してないのに!」
と、自分をまわりより一段高い所に置いているのが、なんとなーく伝わってきちゃう。
だからあんまり、ブルックというキャラクターが好きになれなかったんですよね。
エマ・ロバーツは好きなんですけどね~。
エマ・ロバーツがアメホラで演じてきたキャラクターだと、魔女団のマディソンが一番好きですね。
正直なキャラクターが好きなのかも。
ナイトウォーカー&ジングルス
一度は殺し合いの対決をした二人。まさかこの二人が手を組むとは。
マーガレット殺そうとしたところで、助けに入ったゼイヴィア君の攻撃を受け、瀕死の状態になってしまったジングルス。(この後すぐにゼイヴィア君はマーガレットに殺されました。合掌。)
そんなジングルスを、ナイトウォーカーがサタンの力を借りて助けたんですね。
でも何でだろう?
これから二人で殺人鬼タッグでも組むのだろうか…。
生き返るモンタナたち

アメホラって、シーズン1の呪いの館やシーズン5のホテルで、「その建物の中で死んだ人物は、死後もその中で彷徨う。建物の外には出れない。」という設定がありました。
ハイカーの男・ジョナスが何度も生き返ったあたりから、そうだろうなとは思っていましたが、今作も同様の設定でしたね。
レイをはじめ、キャンプ場で死んだ登場人物たちが続々と蘇ります。
ところで、こんなに地縛霊スポットがあって大丈夫なのかな。
アメホラ界の地縛霊は、生きてる人間からも見れるしさわれるし、生きてる人間との区別がつきません。
そして地縛霊側からも、生きてる人間にさわったり、簡単に危害を加える事ができちゃうんですよね。
実際、モンタナが蘇ってから、さっそく警官を刺し殺していましたしね。
もちろん、生きてる人間が地縛霊に反撃することもできますが、キャンプ場内なら何度死んでも蘇ってくるのでね。
殺人鬼がうろついていた時よりも、はるかに危険なスポットになってしまったキャンプ場。
とはいえ、個人的にはゼイヴィア君やモンタナがまだ見れるので、嬉しい限りです。
生きているときは、肝心なときに何となくなよっとしたところもあって、そこも良かったゼイヴィア君。
いったん死んで怖がるものがなくなった今、彼のキャラクターがどう変わっていくのかも楽しみ。
変わらないなら変わらないでも、いいけど(ハート)。
あ、そういえばドナはどこに行ったんだろうね。