どうも、おのじ(@ozy_san_0624)です。
いよいよ、アメホラ1984の最終話。
今シーズン、オープニングから始まりストーリーの内容も、登場人物も、とても良かったですよ。
これまでのアメホラシーズンの中で、一番好きかもしれません。
名残惜しいところですが、今回は第8話~最終話の感想です。


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AHS1984:8~9話(最終話)あらすじ&感想
- キャンプ場をミュージシャン追悼のメッカにしてぼろ儲けするため、招待したミュージシャンを皆殺しにしようと企むマーガレット。
- マーガレットのたくらみを阻止しようとして、殺されるトレバー。
- ジングルスは湖から出てきた化け物によって、水中に引きずり込まれる。その後30年間、誰も姿を見ていない。
- モンタナ達は、ナイトストーカーをだまし討ちにして殺すことに成功。マーガレットへの復讐も果たす。
- その後30年間、モンタナたちはナイトストーカーを監視し、ボビーを守っていた。
- 30年後、キャンプ場に青年ボビーがやってきて、父と話したいとモンタナ達に訴える。
マーガレットの凶行と結末

マーガレットは最後までマーガレットでしたね。
そのブレなさ、ほんとうにプライスレス。
ナイトストーカーがフェスに来たミュージシャンを殺しちゃったもんだから、もう便乗して全員皆殺しにしちゃおう!というマーガレットの発想は一体全体どうなってんの!?と言いたいところ。
ですが、「ミュージシャンすべてが死ねば、レッドウッドはミュージシャン追悼のメッカになり、ビジネスとしてぼろ儲けできる」という理由を聞くと、一部納得もできてしまう。
マーガレット、狂ってはいるけど馬鹿ではないのよね。
不動産王として成功するのも、ちょっとだけわかる気がする。
そんなマーガレットの暴走にも、ついに終わりが来ました。
本人もだけど、周りも本当にお疲れ様。
1話から右肩上がりにエスカレートする彼女のサイコパスぶりは、見ていて爽快ですらありましたよね~。
彼女の最後がどんなだったかというと、四肢と首を切断のうえ、すべて粉砕機で粉々にされるという華やか(?)なもの。
ほんと、何もかもが印象に残る人だわあ。
そういえばちょっと疑問が残ったのですが、死ぬ前に体が粉々にされると、幽霊にならないのかしら。
それって一体どういう理屈?
首を切られても30秒間は生きてるから、っていう理由で、生きてるうちに粉砕機に入れられた扱いになっていて、そうすると幽霊として蘇られないようなニュアンスでのシーンでしたが…。
粉々になった時点で、幽霊として蘇りそうですけどなぁ。うーん。
監視されるナイトストーカー

マーガレットと同じく、ナイトストーカーの方も決着がつきましたね。
とはいえ、彼は殺しても殺しても悪魔の力で蘇ってしまうので、ずっと監視する必要があるんですよね。
彼を殺し、蘇ったらまた殺し…というのを30年間も続けているモンタナ達。
幽霊にとっては、時間の流れが一瞬に感じる、みたいなことモンタナが言っていたので、幽霊たちは時間の長さは感じていないのかもしれませんけどね。
さて、ありとあらゆる方法で、生き返るたびに殺されるナイトストーカー。
撲殺・刺殺・チェーンソー。
ひぃ…となるけど、罪のない人たちを17人以上も殺してきた人物なのでね…。因果応報というものなのかしら。

それはそうと、ナイトストーカーをやるときのゼイヴィア君、めちゃくちゃ楽しそうな顔をしていて良きでした。
チェーンソーが似合うんだ、これがまた。
チェーンソー持っててこんなにセクシーな男性が、これまでいただろうか。
いや、いないね。最高でした。
血の演出やチェーンソー持った時に作るサディスティックな表情が、すんごく上手だと思います。コーディー・ファーン君。
永遠に結ばれる二人

やーっと結ばれましたね、モンタナとトレバー。
実質とっくに二人は結ばれてはいたのだけど、モンタナは幽霊、トレバーは生者でしたから。
晴れてトレバーもキャンプ場の幽霊になったことで、文字通り「永遠に」結ばれました。
レッドウッドで恐怖の一夜を過ごし、瀕死状態で生きて帰ったものの、今度はマーガレットとの地獄の結婚生活(でもちゃっかり寝てたけど)。
そしてレッドウッドではマーガレットのたくらみを阻止しようとして、マーガレットに撃たれて死亡。
危うくキャンプ場の外で死んでしまうところでした。
ちょうどキャンプ場についたブルックが手伝ってくれたおかげで、無事(?)キャンプ場内で死ぬことができましたけどね。
マーガレットがトレバーを銃で撃った場所、えげつなかったですよね。
足と股間って…。股間って…。
思わず痛い痛い痛い…!となってしまいました。

さて、モンタナとトレバーの関係性、とても良かったですね。
トレバーの真摯な気持ちもですが、トレバーの前だとモンタナが可愛いかったじゃないですか。
あんなにトゲだらけだったモンタナが、トレバーの前だと丸いこと丸いこと。
それに、死後の二人が青年ボビーの前で見せたはっちゃけぶりも、なんだかほほ笑ましたかったです。
ジャーン!ってところ。
アメホラで無事にくっつくカップルって、あまりないのでは?
シーズン1でのヴァイオレットとテイト然り。
シーズン3でのゾーイとカイルも微妙だったし。
あ、シーズン5のリズとトリスタンはハッピーエンドでしたね。

ファイナルガールは誰か

ホラー映画で最後に生き残る女性を、ファイナル・ガールと言います。
今作のファイナル・ガールはブルックだったのか、ドナだったのか。
マーガレットへの復讐のため、再びキャンプ場を訪れたブルックとドナ。
マーガレットともみ合いになった中で、ブルックが撃たれてしまいます。
レイの助けを借りて何とかキャンプ場の外へ出るものの、その場で倒れてしまうブルック。
ドナはブルックが死んだと思っていましたが、実は通りがかりの人に助けられてブルックは生きていたんですね。

ドナはともかく、ブルックは以前の性格のままだとファイナル・ガールっぽくありませんよね。
ホラー映画で生き残る女性って、たくましくて賢い人物がほとんどですが、以前のブルックはたくましくも賢くもなかったのですもの。
人の悪意にも鈍感だったし…。
彼女の性格の変化は、生き残るために設定されたのかなぁなんて思ったり。
生き残った後、ドナはレッドメドーズ病院の院長として、ブルックは医師と結婚し二人の子どもに恵まれ、幸せな生活を送っています。
レッドウッドで悪夢のような時間を過ごしたブルックにとって、ジングルスの存在は光だったようです。
アラスカへ行って家庭を持ち、ボビーという愛すべき存在を守りきったのですから。
「自分もそうなれる」という希望だったんだろうな。
だからブルックは、ジングルスの息子ボビーに、長年お金を送り続けたのでしょうね。
最初はあまり好きなキャラクターではありませんでしたが、ラストのブルックには拍手を送りたいなぁ。
父と息子の再会

さてさて、気になるMr.ジングルス。キャンプ場では、当たり前だけど敵だらけでした。
マーガレット、ナイトストーカーはもちろん、モンタナ達も彼を恨んでいますからね。
ボビーを守りたい、そのためにナイトストーカーを止めたい、ということをモンタナ達に訴えますが、聞いてもらえず。
結局彼は湖から現れた化け物(?)に、水中に引きずり込まれ、その後30年間姿を見せませんでした。
ですが、成長したボビーが、父親と話すためにレッドウッドを訪れます。
そこに、実は幽霊として復活し、30年間モンタナ達から隠れ続けていたマーガレット(驚き)が登場。
マーガレットにボビーが襲われた時、息子を守るため、満を持してジングルスが登場しました。
父と息子、念願の再会、良かった~~~。
ボビーは長年求めていた父親に会えて真実を知ることができたし。
ジングルスは身を挺しても守りたかった我が子と再会できたし。
二人とも、本当に嬉しかったでしょうねぇ。
そんな親子の感動の再会も、ナイトストーカーと復活したマーガレットによって、ドタバタと急ぎ足にはなってしまうのがちょっと残念だったけど。
この二人のキャラクターはほんとにブレがない。
しかしマーガレット、やっぱり復活していたとは。
しぶといけれど、それでこそマーガレット。
もう逆にだんだん好きになってきちゃう。

そして、今作のラストです。
レッドウッドキャンプ場のゲートの前で、ジングルス、ラヴィニア、ジングルスの弟ボビーが、ボビーを見送る…という爽やかでちょっと切ないエンディングでしたね。
キャンプ場にはナイトストーカーがまだいるし、マーガレットも復活してしまって、ボビーには危険極まりない場所です。
だからもう、家族で会うことは出来ないんだろうなぁ。
ジングルスも、ボビーが危険を冒すことは望んでいないし。
これが家族の最後の瞬間なんだと思うと、じわっと涙がね。
泣けるわ。

そういえば、青年ボビー役はフィン・ウィットロックが演じています。
やっぱりかっこいいですよね、この方。
シーズン4「怪奇劇場」で坊ちゃん役を演じた時は、我がままサイコパス殺人鬼だったから…。

この坊ちゃん、言動がほんとに気持ち悪くてインパクト大でした…。
今回のボビー役は爽やか好青年で、素直にうっとり。
俳優さんだから当たり前なのかもしれないけど、演じ分けがすごいよなぁ。
AHS1984、良かった

アメホラシリーズはどれも完成度が高く面白いのですが、今作もすっごく良いシーズンでしたね~!
とてもさわやかで綺麗なラストだったのはアメホラでは珍しく、思わずじーんとしてしまいました。
80年代ホラーをオマージュしていることにもワクワクしましたし、独特で頭に残るオープニングもかっこよくて最高だったし。
あまりに好きで、3周も見てしまいました。
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さて、気になるのは、次のアメホラはどうなってんですか?ということ。
アメホラはシーズン13までの製作が決定しています。
シーズン10は、コロナの影響もあり、本国での放送が2021年まで延期になってしまいました。
これはとても残念…。
だけど朗報もあって、『アメリカン・ホラー・ストーリーズ』という、本家アメホラのスピンオフが制作されることに。
一時期は「フェイクニュースでは?」なんて言われていましたが、ちゃんと公式に制作が発表されたみたいで、一安心。
時期的には、シーズン10の後くらいになるのかしらねぇ。
今シーズンでは、アメホラ常連のサラ・ポールソンやエヴァン・ピーターズが不在でしたから、次はぜひ見たいなぁ。
もちろん、コーディー・ファーン君も続投することを祈ります。