ミステリー

【ブレッチリーサークル:サンフランシスコ】暗号解読ミステリーの第2弾。あぁ、ミリーのように生きたい。

あの『ブレッチリーサークル』の続編、『ブレッチリーサークル:サンフランシスコ』がネットフリックスで配信中ですね。(2019.11.3現在)

出典:IMDb

 

いや~、待ってた!

 

前作にハマってから、続編が配信されるのをずっと待ってました。

だけど本国で放送されたのが2018年だし、配信までにはまだ時間がかかるかしら…なんて思っていたんですよね。

 

それがある日何気なく新着作品を見てたら、しれっと『ブレッチリーサークル:サンフランシスコ』が混ざってるじゃないですか。

あの時の私の喜びようといったら。

 

おのじ
おのじ
Netflix…!まじっ…でっ…!いつ配信…!?アナウンスあったか…!?でもまずありがとう!!!ありがとう----!!!

 

 

とにかくものすごく嬉しかったです。

 

暗号解読スキルを武器にして事件を解決する設定が面白く、ストーリーも共感できる。そして何より、登場人物たちも大好きだった前作。

 

その続編ですもの。期待しちゃいますよね。ね?

と謎の圧をかけたところで、今回は『ブレッチリーサークル:サンフランシスコ』について書いていきます。

 

※ネタバレにご注意ください。

 

ブレッチリーサークル:サンフランシスコのあらすじ

出典:IMDb

英国チーム精鋭の女刑事2人が米国チームとタッグを組んで、並外れたパターン認識能力や暗号解読力、そして鋭い洞察力を駆使して、殺人事件を解決していく。

引用:Netflix

 

Netflixでのあらすじ紹介は上記のようになっていますが、本作で中心になって活躍する女性たちは実は刑事ではありません。

実際は元暗号解読員で、現在は一般市民として暮らす女性たちが主人公です。

おのじ
おのじ
誤訳したのかな?

 

 

基本的な設定は前作同様。戦時中に暗号解読員として活躍した女性たちが、殺人事件やドラッグ事件を解決していくというストーリーです。

 

前作から引き続き登場するのは、元イギリスの暗号解読員であるミリーとジーン。

解読員時代、ミリーの同僚であり、ジーンの部下だった女性が殺されてしまいます。

 

時が立ち、似た手口の事件がアメリカで起きている事を知ったミリー。ジーンとともにイギリスを離れ、新天地サンフランシスコへ。

そこで新しい仲間と一緒に、暗号解読という彼女たちの武器を使って、事件を解決していきます。

 

前作との違い:新しい仲間

出典:IMDb

新しく仲間になるのは2人。それが、アメリカのプレシディオで暗号解読員をしていたアイリスと、機械整備担当だったヘイリーです。

ミリーとジーンは土地勘もないので、アイリス&ヘイリーの存在は心強いですよね。

 

 

アイリスは軍人の夫と2人の子どもと暮らす主婦。

前作と比較すると、スーザンと似た立場のキャラクターですね。

彼女もまたスーザン同様、事件解決のための活動と、家庭での役割との間で奮闘しています。

スーザンとの違いはビジネスへの考え方かな?と思います。

暗号解読機を軍に持ち込んで営業したり、ジャズパーでピアニストとして出演するシーンでは、彼女の積極性と現代的なセンスを感じました。

 

 

 

ヘイリーはメンバーの中では一番年下です。

やや場の空気が読めずトラブルを引き起こす事があって、正直「この子大丈夫かしら…?」と思っちゃうキャラクター。

ですがストーリーが進み彼女の芯となる部分を見ると、彼女の強さを垣間見れますし、その時の彼女のセリフが胸を打つんですよね。

 

 

そしてサンフランシスコ市警の刑事ビル。

彼はミリーと良い感じになりそうでなかなかなり切らない…という立場。でもいざという時には助けてくれる、頼りがいのあるキャラクターです。

おのじ
おのじ
作中でミリーに思いっきりビンタされようが、「このバカ!」と言われようがめげないところが良いね。

 

 

お次はサンフランシスコ市警で秘書をしているオリビア。

彼女はプレシディオ時代のアイリスの同僚でした。

同じく警察署に勤めていた、前作のルーシーと似たようなポジですションですね。

 

彼女は日系人で、戦時中に家を奪われ、住んでいる街を追われた過去があります。

戦後も微妙な立場は変わらないようで、そんな彼女が警察署で働くには人より賢く迅速で、魅力的でなければならなかったよう。

職場では「君には日系人が評価がかかってる」とプレッシャーをかけられていましたしね。オリビアの苦労がうかがい知れます。

 

職を失ったら、次またどこかで働ける保証もないから、リスクある行動は中々出来ない。そんな状況でありながらも、仲間と正義のために情報を提供してくれるオリビア。

彼女もとても好きなキャラクターです。

 

 

本作は1シーズンのみで、全8話。2話で1つの事件を解決していく構成になっています。

おのじ
おのじ
前作は2シーズンで7話だから、大体同じくらいのボリュームだね。

 

前作との違い:かつての仲間たちは…?

出典:IMDb

前作と今作の大きな違いは、やっぱり登場人物。

 

今回はスーザン、ルーシー、アリスが出てきません。

 

おのじ
おのじ
寂しい…。

 

 

配信前に調べた段階で3人が出ない事を知ったのですが、その時はかなりショックでしたね。

だってあのチームワークと絆の強さは、ともに暗号解読員時代を過ごしてきたからこそ!と思っていましたし。

 

あの役割分担も変更になってました

出典:IMDb

それからメンバーが変更になるにあたり、彼女たちの役割分担も大きく変わりました。

前作では、

  • スーザンは直感に優れたタイプで、犯行のパターンを見つけるのが得意。
  • ルーシーは大量のデータを暗記し、必要な情報を取り出してくれるキャラクター。警察署で働きだしてからは、警察内部の情報も探ってくれる。
  • ミリーは地図や交通網の情報に強い。
  • ジーンは情報・資料の収集が得意。
  • アリスは機械整備が得意。

 

こんな感じでそれぞれの得意分野があり、持ち味を生かして事件を解決していました。

それが面白くもあり、見どころの一つだったんですよね。

 

 

今作では前作メンバーのうち3人が出ないので、必然的にこの役割も変更になっています。

ミリー、ジーン、アイリスの3人で暗号解読。ヘイリーは仲間のサポート。

個性を生かした展開がなくなっているのは、正直なところ少し寂しかったですね。

 

前作との違い:同性愛についての描写

出典:IMDb

今作では同性愛についても触れられています。

前作でもちょこっと匂わせるシーンはありましたが、意識しなければスルーしちゃうくらい目立たない描写だったんですよね。

 

今回はエピソードの題材として取り上げられいて、1950年代当時の同性愛者たちへの差別のひどさを垣間見ることができます。

見ていてとても勉強になったし、同性愛についてヘイリーが言及するシーンは、胸を打たれました。

おのじ
おのじ
同性が好きなだけで犯罪者になるなんて…。悲しすぎる。

 

前作は見ておいた方が良い??

出典:IMDb

前作を見ていなくても楽しめる『ブレッチリーサークル:サンフランシスコ』。

ですが、登場人物(特にミリーとジーン)の背景が分かるので、前作を見ておけば、より楽しめます。

序盤でスーザンやアリスの名前がほんのちょこっとだけ出てくるので、そこで「誰?」と思う方もいるかもしれませんしね。

 

前作は今作と比べて1シーズンあたりの話数が少ないので、「今作を見るかどうか迷ってる」という方もとっつきやすいと思います。

おのじ
おのじ
おススメ!
【ブレッチリー・サークル】暗号解読を武器に事件に挑む本格ミステリー。地道なトライ&エラーは人生にも通ずるんだね。どうも、おのじ(@ozy_san_0624)です。 『ブレッチリー・サークル』というドラマを見ました。 イギ...

 

 

相変わらず面白い、ブレッチリーシリーズ

出典:IMDb

ブレッチリーサークルはミステリーですが、派手さやアクション要素はありません。どちらかといえば、演出も画面も地味な仕上がり。

 

ですがブレッチリーサークルの面白さは、そのストーリーと人間模様の描かれ方にあると思っています。

それは今作も同様で、変更点があっても十分に面白い仕上がりでした。

 

主人公たちの社会参加の物語といっても過言ではない

出典:IMDb

ブレッチリーシリーズには、ミステリー要素である「事件」「暗号」という軸と、「女性の生き方」というもう一つの軸があります。

このふたつの軸で、視聴者の共感をがっちり得ているのでは?なんて思っています。

おのじ
おのじ
私もまんまと共感して、ファンになってますからね!

 

 

主要な登場人物のうち、ミリー・ジーン・ヘイリーは独身。アイリスは結婚し、夫と2人の子ども達と暮らす主婦です。

仕事・家庭・生き方やセクシャリティに悩みを抱えていて、その問題と葛藤する彼女たちの姿に、共感する方は多いのではないでしょうか。

 

 

彼女たちの悩みはそれぞれですが、共通しているのは社会参加への欲求です。

そして、それには特殊な過去がベースになっているなと感じます。

 

戦時中は暗号解読員としてバリバリ働いていた彼女たち。

解読員はかなり優秀な人間でなければなれないし、その仕事内容も国の運命を左右する重要なもの。

仕事に生きがいを持ち、才能もいかんなく発揮できていたのに、終戦し組織が解体されてからは仕事への意欲や才能を生かす場所がない。

 

そもそも暗号解読員の仕事は国家機密なので、「私はこんな仕事をしてきました。こんなスキルを持っています。」って言えないんですよね。家族にすら秘密。

みんな優秀なのに、過去の職歴を聞かれたら「事務員です」「詳しい事は言えません」とごまかすしかなく、それが見ていて非情にもどかしいのです。

 

 

そしてブレッチリーサークルは、ウーマン・リブの十年以上前である1956年が舞台。現在よりもさらに性による役割分担の意識・差別が強く、女性の働き口が少なかった時代を背景に描かれています。

 

そんな中で、ミリー達4人が迷走しながらも、世間を騒がす事件を解決していく。

これは彼女たちの社会参加のストーリーなんだなぁとしみじみ思いました。

時代や状況は違えど、自分の生き方や在り方、何を大切にしたいのかという点で四苦八苦するのは、いつの世も同じだなと感じさせられます。

 

特にミリー。ミリーが良いんだ。

出典:IMDb

今回、ミリーの過去が少し明らかになっていましたよね。

元は裕福な家の生まれで、家を継ぐため結婚しなければならなかったミリー。ですが結婚が嫌で家を飛び出し、今に至るようです。

おのじ
おのじ
さらっと暴露されてましたね(笑)しかし、ミリーにそんな過去があったとはね。

 

 

家を出た後のミリーは、暗号解読員として働き、終戦後は世界中を旅して、そして前作ではスーザンたちと一緒に事件の解決をしていましたね。

 

 

ミリーというと「自分探し」のイメージがあります。

知性があり、その時その時を精一杯に生き、新しい場所へ踏み込む勇気を持っている。

自分の事だけじゃなく、周りや仲間に対しての気配り、思いやりも持ち合わせている。

男性とも対等に渡り合い、自分の意見を主張する。ビルを思いっきりビンタしたり、「このバカ!」と罵る。

 

 

めっちゃ素敵じゃないですかミリー。

 

 

ドラマの中のミリーは人生模索真っ只中ですし、困難も多くあります。

ですがそれを見せず、バーでお酒を飲み、仲間と音楽を楽しみ、問題を乗り越えていくミリー。

そんな彼女がめっちゃおしゃれでかっこいい。

おのじ
おのじ
ミリーのように生きたいものだわ。

 

 

前作から大好きなキャラクターでしたが、今作でまた株が上がりました。

 

ジーンも良い。すごく良いんだ。

出典:IMDb

ミリーと比べるとお堅い印象の強いジーン。

ミリーに説得されたとはいえ、まさか彼女が仕事を休み、貯金をはたいてまでアメリカに行くなんて、誰が予測したでしょうか。

結局最初の事件を解決したあと、イギリスでの仕事をやめ、ミリーとともにアメリカに留まります。

もうこの時点で、ジーンにとっては大冒険なんじゃ?と思うのです。

 

その後も、しっかり者のジーンがヘイリーの影響でちょっとだけ羽目を外す場面があったり、彼女もアメリカで新しい可能性を見つけられると良いなぁ、なんて思いながら見ていました。

おのじ
おのじ
どんだけ思い入れてんだ、私よ。

 

 

ちなみに、アメリカで初めて食べたフライドポテトを「野菜への虐待だわ。」とジーンが言うシーンがあります。

これ、『ブレッチリーサークル:サンフランシスコ』の中で、一番お気に入りのセリフです。

ここでくすっと笑えたし、ジーンという人の価値観や「らしさ」が出ていて、すごく好きです。

 

さいごに

以上、『ブレッチリーサークル:サンフランシスコ』の感想でした。

このシリーズ、「また続編製作されないかなぁ」と思う作品の1つです。

 

ストーリー自体が面白いのはもちろんのこと、あのドラマの時代や雰囲気が私をとらえて離さないんですよね…。

 

古き良き街並み、レトロでお洒落な登場人物。

ミリー達の部屋のインテリアや、彼女たちのファッション。

皮肉やユーモアのきいた会話。

う~ん、素敵!

 

また何か続報があったら、記事に書こうと思います。

おのじ
おのじ
それではまた~!

 

 

『ブレッチリーサークル』、『ブレッチリーサークル:サンフランシスコ』は、Netflixで配信中です。(2019.11.5現在)