昔NHKで放送されていたコメディドラマ「サブリナ」が、過激でダークになって帰ってきました。
その名も「サブリナ ダークアドベンチャー」。
今回のサブリナはダークファンタジー。ストーリーは、前回のドラマとは全くの別物になっています。
これがすごく面白い。
思っていたよりダークでちょっと過激なんですが、先の気になるストーリー展開になっています。
おススメ。
今回は、作品の紹介とシーズン1:1~4話まで観ての感想を書いていきますね。
※後半、ネタバレにご注意ください。
Contents
【ドラマ】サブリナダークファンタジー:作品情報とあらすじ

原題 | CHILLING ADVENTURES OF SABRINA |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2018年 |
話数 | 10話 |
製作 | ロベルト・アギレー・サカサ |
ハイスクールに通うサブリナは、人間界と魔界という2つの世界を生きるハーフの魔女。
これまでの人生をすべて捨て、闇の洗礼を受ける時が近づくが…。 引用:Netflix
漫画・アニメ・ドラマと大人気のサブリナ
サブリナの原作は、アーチーコミックから出版されている漫画「魔女サブリナ」。
アニメ化もされていて、日本でも1970年代に「かわいい魔女サブリナ」(NHK、テレビ東京)、2004年に「おちゃめな魔女サブリナ」(ディズニーチャンネル)が放送されています。
「おちゃめな魔女サブリナ」は、2014年にもディズニーチャンネルで再放送されたそうです。
2014年てことは、つい最近まで放送されてたんですね!
こっちが「かわいい魔女サブリナ」↓
こっちは「おちゃめな魔女サブリナ」↓
そして一番馴染みがあると思われるのが、1996年からNHKで放送されていたコメディドラマ「サブリナ」。
メリッサ・ジョーン・ハートがサブリナ役で出演していました。
私と同年代の人は、リアルタイムで見ていた人もいるかも。
当時、月曜の夕方に放送されていた記憶があります。
夕ごはん食べながら、妹と「サブリナ」を見てたなぁ。あ~ほんと懐かしい!
魔女の修行中のサブリナが、魔法でトラブルを起こしたり巻き込まれたり…というコメディで、夢中になってました。
有名人が本人役でゲスト出演することもあって、それも楽しみのひとつでした。
フィギュアスケーターで金メダリストのタラ・リピンスキーや、アヴリル・ラヴィーンも出てたなぁ。
1970年代から現代まで、長くメディア化されている作品なので、「あ!サブリナ知ってる~!」って人は結構いそう。
ターゲット層が広い意味でも、今回の新しいサブリナ、人気が出そうですね。
海外ドラマ「リバーデイル」とのコラボはあるか?
「海外ドラマbord」に、こんなことが書かれていました。
彼女が住む街はリバーデイルの隣町“グリーンデール”。『リバーデイル』と『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』は同じアーチー・コミックスが原作。世界観を共有しているため、『リバーデイル』にグリーンデールが登場したことも。アーチーを惑わせた女教師グランディが引っ越した先もグリーンデールでしたね。製作総指揮も同じであることから、早くもクロス・オーバーに期待が集まっています。
引用:海外ドラマbord
こういう、「コラボ」とか「クロスオーバー」って言葉に弱い私。
コラボする可能性があるなら、見ておきたくなっちゃう。
「リバーデイル」のジャンルは、ダークサスペンス・ミステリー。
サブリナの世界観ともあいそう。
未見の人は、今のうちに予習していても良いかもしれませんね!
海外での評価が高い

Rotten tomato(映画レビュー集積サイト)での評価は、
- トマトメーター90%
- オーディエンススコア85%
と高評価!
コメディからダークファンタジーへの転身は、大成功ですね。
【ドラマ】サブリナダークアドベンチャー:感想

登場人物
サブリナ・スペルマン(キーナン・シプカ)
魔術師である父と、人間である母の間に生まれたハーフ魔女。
父母は亡くなっており、葬儀屋を営むおばさんたち、従兄のアンブローズと一緒に暮らす。
16歳の誕生日に、魔女として闇の世界に生きるか、人として光の世界に生きるかの選択を迫られる。が、ブラックウッドへの不信から、儀式当日に「獣の書」へのサインを拒否。
闇の世界と光の世界、どちらも捨てないという第3の道を探し始める。
ゼルダおばさん(ミランダ・オットー)
掟を重んじる魔女。サブリナを引き取って育てている。
言葉や性格がけっこうきつい。妹であるヒルダおばさんを学生時代に過去にいじめていたり、何度か殺したこともある。
血も涙もない冷血魔女かと思いきや、家族のことは意外と大事にしている様子。
サブリナが魔法学校でしごきを受けたときには、校長に直談判しに学校に乗り込む。
過去のヒルダおばさんへの仕打ちを、反省するシーンも。
ヒルダおばさん(ルーシー・デイヴィス)
茶目っ気のある魔女。思った事を言うと、たいていゼルダおばさんににらまれる。
ぽっちゃり系の優しいおばさんで、いつもサブリナのことを気にかけてくれる。
「姉は妹を殺す権利がある」というめちゃくちゃな掟により、何度かゼルダおばさんに殺されている。でも復活する。
学生時代は、実の姉にしごき(いじめ)を受けていたという、何気に可哀そうな過去を持つ。
アンブローズ(チャンス・パルデモ)
サブリナの従兄で魔術師。
なにかとサブリナの相談にのってくれる頼れる兄貴。ゲイ。
セーレム
サブリナの使い魔である黒猫。
本当の姿はタコのような恐ろしい姿。サブリナの危機にかけつけ、助けてくれる。
ハービー・キンクル(ロス・リンチ)
サブリナの彼氏。
目の前でサブリナが半裸になっても、己を抑える誠実ボーイ。
優しく明るい普通のティーンエイジャーかと思いきや、家族事情は少々複雑。父親とあんまりうまくいっていない。
炭鉱で「何か」を見たのが原因で、炭鉱に入る事に恐怖を抱いている。
ブラックウッド司祭長(リチャード・コイル)
サブリナのパパの師でありながら、弟子の方が先に出世してしまった。
サブリナ16歳の儀式の日、獣の書にサインさせようとするも失敗。なんとかサブリナにサインさせようと、やっきになっている。
魔法学校の校長もしている。
ワードウェル先生(ミシェル・ゴメス)
人間界でサブリナが通う高校の女教師。序盤で悪魔に殺され体を乗っ取られる。
真面目でお堅い見た目だったが、乗っ取られてからはセクシーさが増すという、定番の設定を実行中。
サブリナを闇の主に捧げるため、ブラックウッドとともに暗躍。
本格的でダークな世界観
以前放送されていた「サブリナ」は、コメディで30分枠のドラマでした。
だからセットも、サブリナとおばさんたちが住む家がメイン。雰囲気も明るかったなぁ。
だけど今作「サブリナダークアドベンチャー」の世界観は違います。
めちゃくちゃ本格的で豪華。そしてダーク。
ストーリー上、黒魔術や儀式のシーンがあるので、セットはゴシック。重厚感がある家具・小物が中心になっています。
それが不気味で幻想的な雰囲気を醸し出していて、まるで魔女の世界そのもの!
セットだけじゃなく、世界観もちゃんとダークになってます。そしてちょっと過激。
今作は、サブリナたちの「魔女」としての側面が強く、魔術や悪魔のシーンが多く描かれています。
流血シーンや人が殺されるシーンもあるし、そのシーンがわりと突然。
そしてキスシーンやラブシーンもある。(がっつりじゃないけど)
「あ!サブリナがリメイクされたんだ~!なつかし~!」なんて前情報なしにお子さんと見ちゃうと、慌てて子どもの目を覆うことになるかも!
今作は、どちらかというと大人向けな印象です。
おばさんたちのキャラも違う!
サブリナといえば、ゼルダおばさんとヒルダおばさん。
今作でももちろん登場しますが、そのキャラクターは前作からかなり変更されています。
今作のゼルダおばさんは、なんといっても苛烈。そしてちょっと怖い。
「姉は妹を殺す権利がある」なんていう、闇の世界独特の法があるからっていうのも大きいですが。
ヒルダおばさんが、自分の意にそぐわないことをすると殺します。問答無用。
そんなキャラクター変更ですけど、不快感はありません。
2人ともサブリナを大事に思っているし、なんだかんだいって家族を大事にしているからです。
魔女の世界では殺しても復活するので(殺されるたびに復活までの時間は長くなるみたいだけど)、ゼルダ的には「お仕置き」レベルの感覚なのかも?
深まる謎
サブリナのパパ・ママは亡くなっているのですが、その死に殺害疑惑が出てきます。
当時司祭長だったパパは、人間であるママと結婚したことで、いろいろと波紋があったようですから…。殺されていたとしても不思議ではありません。
だれがやったのか?どうして殺されたのか?
謎は深まるばかりです。
そしてもう一つはダークサイドの人物たちの目的です。
第4話までみましたが、まだ闇の主、ブラックウッド司祭長、ワードウェル先生の関係性がはっきりしていません。
闇の主がサブリナを闇の世界の住人にしたいのは確か。
手下であるブラックウッド司祭長・ワードウェル先生が、闇の主に代わって暗躍するのですが…。
司祭長の私怨も入っていたりで、一筋縄ではいかなそうです。
学園の生徒に命じて、サブリナが死にかねないいじめをさせていたのも司祭長ですし。
人間関係や謎は、これからもさらに深まっていきそう。
どうなっていくのか、すごく楽しみです。
魔女だけじゃなく、人間もダーク
サブリナは魔術師と人間のハーフ。
それが原因で、闇の世界の住人からいじめを受けます。
その主犯格がプルーデンスを中心とした魔女3人。彼女たちも魔法学校の生徒です。
そのいじめの内容の過激さには、ちょっと驚きます。
サブリナが死にかねないようなしごきをするんですから…。
事実、過去にも死人が出ているしごきの方法なんです。
それだけじゃなく、人間界でサブリナが通う高校の校長がすごく嫌なやつ。
いじめを黙認したり、女性蔑視の傾向があったりと、教育者としては疑問だらけ。
魔女だけでなく、人間の汚さも描かれる新・サブリナ。
そういう意味でも「ダーク」です。
人間界は人間界で問題が…
普段サブリナは、周りに知られないよう、魔法で友達を守っています。
ですが16歳の誕生日以降は、平日は人間界、週末は闇の世界の魔法学校で過ごす事に。
サブリナがいない間の人間界も、何だか不穏でこれから何か起こりそう。
サブリナの彼氏のハービーは、ただの明るいリア充かと思ったら(失礼)意外と重いものを抱えています。
- 幼い頃、炭鉱で何か恐ろしいものを見た事でトラウマになっている
- トラウマが原因で父親と上手くいっていない
- ハービー同様、炭鉱で何かをみた男性が精神に異常をきたす
ここまで揃っちゃったら…。
今後は、その「恐ろしい何か」を突き止め行く流れになりそう。
問題が同時進行していた方が、観ている方はドキドキして楽しめるので、そうなったら嬉しいですね。
セーレムの出番が少ない…
これが今作のセーレム。めっちゃくちゃ可愛い。

サブリナの相棒であるセーレムは、前作ではコメディということもあり、めちゃくちゃ喋っていました。
今作のセーレムは、本来の姿は魔物。普段は黒猫に姿を変えている設定で、ほぼしゃべりません。
しかも出番が少ない。
サブリナ役のキーナン・シプカは猫アレルギーだそうで、それも影響しているのかも…。
なんにせよ、猫好きとしては寂しい。
もっとセーレムの活躍がみたいですね。
【ドラマ】サブリナダークアドベンチャー:まとめ

シーズン1の序盤にして、どっぷりとハマってしまった新・サブリナ。
今後の展開が楽しみです。
シーズン1が10話だから、あっという間に観終わっちゃうけど…。シーズン2の予定とかはまだ発表されていないのかな?
新情報があれば、追記していこうと思います。
ではでは。
おのじ(@ozy_san_0624)でした。