ミステリー

【ブレッチリー・サークル】暗号解読を武器に事件に挑む本格ミステリー。地道なトライ&エラーは人生にも通ずるんだね。

どうも、おのじ(@ozy_san_0624)です。

 

『ブレッチリー・サークル』というドラマを見ました。

出典:IMDb

イギリス作のミステリードラマで、暗号解読員の女性たちが殺人事件や誘拐事件の解決に挑むお話なのですが。

何だろうこのドラマ。画面は地味なのにすごく面白い。

 

 

舞台が第2次世界大戦後の1950年代。

そして主人公たちは主婦や普通の仕事をしている女性なので、科学捜査やプロファイリングなんてもちろんなし。

展開は地味ですが、彼女たちの武器である「暗号解読スキル」を使って、入手した情報を地道に分析。壁にぶつかりながらも、着実に犯人を追いつめていきます。

その過程に見ごたえがあってすごく良い。

女性が生きにくい時代で奮闘する主人公たちの姿も、共感できる部分が多いんですよね。素敵。

 

 

そんなこんなで「ブレッチリー・サークル」、気づけばシリーズを一気見してました。

シリーズとはいえ、シーズン1が3話、シーズン2が4話というコンパクトさなので、めちゃくちゃとっつきやすい。

こりゃおすすめだ。

というわけで、今回は『ブレッチリー・サークル』の紹介をしていきます。

 

あらすじ

出典:IMDb

スーザンは一見平凡な主婦。だが、彼女には夫にも秘密にしている過去がある。それは戦時中にブレッチリーで暗号解読員をしていたこと。

 

ある日スーザンは、巷を賑わせている連続殺人事件の犯行パターンに気づいてしまう。

夫のコネを使って警察に事件解決の協力を申し出るも、取り合ってもらえずに自分で事件を追う事にしたスーザン。

彼女は暗号解読員時代の仲間たちに声をかけ、一緒に事件の解決に挑んでゆく。

 

登場人物

スーザンと共に事件を解決するのは、ミリー、ルーシー、ジーンの3人。

 

出典:IMDb

ミリーはウェイトレスとして働く独身女性。

自分の意見を臆さずに言う強さを持っています。生きるためには裏商売にも手を出しちゃう、たくましいミリー。何気に一番仲間思いですし、面倒見も良い。

よっ、姉御。

私が一番好きなキャラクターです。

 

出典:IMDb

ルーシーは見た目は華奢で可愛らしいですが、驚異的な記憶力の持ち主。

大量のデータを覚えて、必要な情報を取り出します。

夫からのDVに悩む主婦でもあります。とにかく可愛い。

 

出典:IMDb

ジーンは暗号解読員時代のスーザンたちの上司。

情報や資料を集める手腕はかなりのもの。

独身で、現在は図書館司書。

派手な見せ場は少ないながら、チームにいるだけで安心感があります。

 

ブレッチリー・サークルのトライ&エラーが面白い

出典:IMDb

ブレッチリー・サークルは、2~3話で1つの事件を解決する流れになっています。

主人公スーザンと仲間たちが、暗号解読員時代のスキルやコネを使って事件を追うのが一番の特徴です。

この「暗号解読」っていう設定をどう生かすんだろうと疑問でしたが、これがまぁうまいこと表現されていました。

パターンをみつける直感に優れた者、大量のデータを暗記できる者、地理情報に詳しい者、情報収集能力に長けた者。

ちゃんと個性分けというか役割分担もされていて、それぞれの能力を事件解決に生かしています。

 

 

そして私がこのドラマで一番好きなのは、暗号解読はすごいスキルではあるけど、万能には描かれていない、という所です。

プロファイリングや科学捜査をテーマにしたクライムドラマって、ドラマの中だと華々しく描かれていたり、一見万能なように表現されてたりしますよね。

私はそれもハラハラワクワクして観れるので大好きなのですが、ブレッチリー・サークルはそうじゃない。

 

情報を集め、推測を立て、何度も間違いをしては方向修正をして事件解決へむかってゆく。

正しいと思っていたパターンが間違っていたり。

集めたい情報が中々集められなかったり。

おとり捜査まがいのことをして失敗してみたり。

 

スーザンたちは、元解読員とはいえ事件の捜査に関しては素人同然。行きづまるのは当たり前。

それだけでなく、スーザンの夫や警察からは「手を出すな。関わるな。」なんて釘を刺されちゃいますし。

 

ですが、八方ふさがりに見える状況でも「あぁでもない、こうでもない」と言いながら、事件解決に少しずつ迫っていきます。

その地道なトライ&エラーの過程がかなり濃厚で、気づけば夢中になって観てました。

 

「生きている実感を得たい」に共感できる

出典:IMDb

主婦であるスーザンが殺人事件に関わったきっかけは、「社会に貢献したい。」という気持ちがずっとあったからだと思います。

戦時中に政府組織で敵国の機密事項を解読し、間接的に自国の兵士たちを救っていたスーザン。その事が、彼女の生きがいだったのだと思います。仕事へのやりがいも感じていたでしょうし。

しかし終戦で組織は解体され、彼女たちは別々の人生を歩む事になります。

 

 

家事や家族の事で忙しく動き回っているわりに、毎日同じことの繰り返し。「社会に貢献できてる!」という充実感には程遠い。

若い時は根拠もなく「自分は何者かになれる」なんて思っていたのに、時がたち、ふと気づけば、周りと変わらぬ平凡な人生を送っている。

今は今で幸せなんだけど、このままで良いのだろうかという気持ちや、もっと「世の中の役に立てている」という実感が欲しいと願う気持ち。

 

一度は誰しもが感じた事があるかと思います。私も絶賛感じている最中なわけですけども。

結婚後のスーザンが「never be ordinary(普通の女になるな!)」とメッセージが書かれた写真を見つめるシーンを見て、彼女も同じ気持ちを抱えているんだろうなぁと感じました。

 

 

ブレッチリー・サークルは、まだまだ女性が生きにくい時代が舞台。

地位のある夫を持ち、2人の子どもに恵まれたスーザンは、やりたいことがあっても「妻なんだから」「母なんだから」と、夫や周りに言い聞かせられるシーンがたびたびあります。

ルーシーは夫からの暴力に怯える生活。夫が機嫌をそこねるため、昔の友人たちが訪ねてきてくれても家にあがってもらうことさえできない。

独身で家族というしがらみがないミリーも、「結婚は?」「子どもは?」と聞かれて気まずそうにしたり。

女性の働き先が少ない時代なので、一人で生きるために危ない仕事にも手を出さざるをえなかったり。

結婚していても独身でも、中々人生思うようにいかないもんですね。

 

彼女たちの葛藤や奮闘する姿って現代人にも共通してるよなぁ、なんて、すごく共感してしまいます。

 

さいごに

あんまりメジャーとは言えない「ブレッチリー・サークル」ですが、シナリオ・演出はもちろん、登場人物も魅力的。

さくっと見れるのに濃厚なミステリードラマとしてかなりおすすめです。

お菓子みたいな宣伝文句になっちゃいましたけど。

 

 

2018年には、スピンオフとして「The Bletchley Circle:San Francisco(ザ・ブレッチリー・サークル:サンフランシスコ)」が製作されています。

サンフランシスコの方には、私の大好きなミリーとジーンが引き続き登場しているようで、絶対みたい。

ぜひ日本でも配信してほしい!

首を長くして配信を待とうかな、と思う今日この頃です。

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