ホラー映画「インシディアス」を見ました。
恐怖演出がドッキリ度抜群ですし、1時間42分があっという間。
そして、ただの悪魔つき・幽霊ものでない所が面白いです。
悪魔あり。悪霊あり。幽体離脱・あの世ツアーありの盛沢山な設定。
だけど、ちゃんとストーリーもしっかりまとまっていて、分かりやすかったです。
親子の愛情が描かれているのもグッドでした!
見どころは、
- 幽霊・悪魔の恐ろしいビジュアル、びっくりさせられる演出
- 新しい要素で先の読めないストーリー
- 怖いだけじゃなく、家族愛が描かれていて「家族の絆」が感じられる
- 衝撃のラスト
この4つ。
それでは感想を書いていきますね!
※ネタバレ注意です。ネタバレが嫌な方は、ここでブラウザバックをお願いいたします。
Contents
インシディアス:作品情報とあらすじ

原題 | INSIDIOUS |
---|---|
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2010年 |
上映時間 | 102分 |
監督 | ジェームズ・ワン |
新居で起こる怪現象の数々。家族は別の家へ引っ越すが、呪われているのは家ではなかった。見えない”何か”は一家を狙い、恐怖の足音が着実に近づいてくる…。
引用:Netflix
主な登場人物は、
ジョシュ…主人公。
ルネ…主人公の妻
ダルトン…意識不明になる、ジョシュとルネの長男。可愛い。
エリーズ…頼りになる霊能者。
スペックス&タッカー…超常現象を研究しているコンビ。
インシディアス:感想①新居で待ち受ける恐怖

新居に引っ越したら、恐怖現象が起こり始める。
「インシディアス」は、そんな定番パターンから始まります。
悪霊たちの無慈悲さ
同じような設定のホラーを見る時に毎度思うのですが、主人公夫婦が不憫でなりません。
大金はたいて夢のマイホームを購入したのに、そこが幽霊物件だなんて。
度重なる心霊現象で生活がままならないだけでなく、長男が意識不明になってしまい、家族が絶望的な状況に追い込まれてしまいます。
楽しかったのなんて引っ越してきて数日だけで、その後は夢も希望も根こそぎ奪われちゃうんです。
無慈悲すぎる。
妻・ルネの奮闘に感情移入
そして家で恐怖現象が起こるという事は、必然的に家にいる時間の長い妻・ルネが一番怖い体験をするんですよね。
- 息子が意識不明になる
- 家には不気味な男や子どもが出る
- さらに引っ越した先でも幽霊が現れる
- 旦那は自分のいう事を信じてくれない
今作で一番大変な人物だと思います。
それでも何とかダルトンを助けるために、あらゆる手を尽くすルネ。
そんな彼女に感情移入してしまいました。
中々夫に信じてもらえない状況で、よく奮闘したなぁと感心です。
男の悪霊に顔を舐められるシーンでは、
と物申したい気持ちでいっぱいになりました。
脅かす以外の目的があったとしか思えない。
悪霊の狙いはダルトンのはずなのに、何真っ先にルネ狙ってんのよ。何舐めてんのよ!
この事件の一番の被害者は、実はダルトンではなくルネかもしれません。
ファイト、ルネ。
インシディアス:感想②ストーリー

「インシディアス」は、ただの悪魔付き・幽霊ものではないストーリー設定が面白いです。
そして、「家族愛」が表現されているのも好印象でした。
珍しい設定
- 幽体離脱能力
- 悪魔と悪霊に狙われる、空っぽの体
- あの世とこの世の行き来
そんな設定が珍しくて、話に引き込まれてしまいました。
この家の歴史がうんぬん、過去の事件うんぬん…じゃないのがとても新鮮。
パターン化したストーリー進行ではないので、話の先が読めません。
それから「ダルトンだけでなくジョシュも幽体離脱体質だった。ていうか、ジョシュの遺伝だった。」というのが驚きでした。
この設定、すごく良かったです。
ジョシュも否が応なしに心霊現象にどっぷり漬からなければならなくなった事で、家族の一体感がここで強まったように思いました。
母であるルネが不穏を感じ取り、父であるジョシュが危険な場所へダルトンを助けに「あの世」へ。
「家族愛」が描かれている
「インシディアス」はジェームズ・ワンが監督をつとめています。
同じくジェームズ・ワンが監督の「死霊館シリーズ」や製作の「ライト/オフ」もそうですが、今作も「家族愛」が描かれています。
最初は心霊現象に懐疑的だったジョシュですが、少しずつルネやエリーズの言うことを信じはじめます。
どんどん身の回りで起こる現象がエスカレートしていったのも要因のひとつですが、一番は息子であるダルトンを助けたい一心があったから。
この過程が本当に良かった!
最初はジョシュの事を「いけ好かないやつだな」なんて思っていましたが、父親としての彼は好印象。
それに、ルネの訴えを全く信じられなかった経緯はあっても、ルネを大事にしている気持ちは変わりませんでしたしね。
状況を考えれば一家離散してもおかしくないと思うのですが、家族で危機を乗り越えたジョシュ一家。
ジョシュの決断、あっぱれです。
いけ好かないやつだけど。
エリーズとスペックス&タッカー
わけの分からない心霊現象に翻弄されるジョシュ一家を助けてくれるのが、霊能者のエリーズです。
エリーズの存在を一言で表すなら、「安心感」。
私が「インシディアス」で一番好きなキャラクターです。
心霊現象にさいなまれて引っ越したのに、そこでも続く恐怖。
こうなってしまうと、もうジョシュ一家に打つ手は残されていないですよね。
ですが、その状況から救ってくれるのがエリーズ。
彼女は実力のある霊能者ですが、決して自分の話を相手に押し付けようとしません。
その包容力と強さが私の好きなポイントです。
彼女の人の好さそうな笑顔と優しい雰囲気も好きです。
ジョシュが心霊話に拒否反応を示しているのも、ルネが藁にもすがりたい気持ちなのも受け止めて、一家を助けてくれるエリーズ。
スペックス&タッカーは心霊研究をしている二人組。エリーズの手助けをしています。
エリーズが信頼のおける霊能者であるのとは逆に、この二人は見ていて「大丈夫なのか??」と思うほど頼りない。
インチキとかではなく、二人は至極真面目に仕事をしているんですけど、幽霊には普通にビビっているしやられるし。
それがすごく笑えます。
「インシディアス」でのコメディ担当といった感じでした。
エリーズとはまた別の意味で、いると安心する二人です。
インシディアス:感想③恐怖演出

幽霊・悪魔の見た目、心霊現象シーンのドッキリのさせ方が怖いです。
- 白い服を着た女
- 不気味な子ども
- 謎の男
こんな幽霊たちが昼も夜もうろうろしているのだから、本当に勘弁してくれという感じ。
そして幽霊の見た目が怖いです。怖すぎです。
現れ方も神出鬼没で、心臓をヒヤッとさせてくれます。
悪霊達のほかに悪魔にも狙われるんですが、こっちも見た目が中々に強烈。
絶対に暗闇ではお目にかかりたくありません。
「あの世」シーンの演出
あの世のシーンでは、不気味な雰囲気に不安と焦りが掻き立てられます。
こっちが焦ってどうすんだ、という感じなのですが、見ているとなぜか焦ってしまう。
演出大成功です、製作陣。
少なくとも私は、まんまとビビりまくってしまいました。
あの世のシーンは、時間が止まったような重苦しい色合いで表現されています。
息が出来なそう、というか、息したくないような黒い霧のようなものが立ち込めていて、そこに浮かび上がってくる悪霊達。
これがとにかく不気味で嫌な感じ。
ダルトンを見つける前に、ジョシュがリビングで遭遇した悪霊達のシーンが一番苦手です。(口笛の曲が聞こえてくるシーン)
不釣り合いな場所での全力の笑顔があんなに怖いなんて。
ぞっとしました。
インシディアス:感想④衝撃のラスト

まずラストに驚きました。
と、続きが気になって仕方がない。
安心してください。続編、ありますから。
- まさかの人物が死んでしまう
- ジョシュとダルトンは無事に戻ったものの…
という、謎を残したラスト。
ここで終了でも面白いといえば面白いんですが、その場合はかなり絶望的なバッドエンドになってしまいます。
それは何か納得できない!
続編があって本当に良かったです。
まとめ

以上、「インシディアス」の感想でした。
この映画の見どころは、
- 幽霊・悪魔の恐ろしいビジュアル、びっくりさせられる演出
- 新しい要素で先の読めないストーリー
- 怖いだけじゃなく、家族愛が描かれていて「家族の絆」が感じられる
- 衝撃のラスト
この4つ。
やっぱり、「愛」が描かれているホラーは良いものですね…。ほろり。
続編も含めて評判の良い「インシディアス」。
まだ見た事のない方には、ぜひ見て欲しいです。
インシディアス2もまた次回感想を書いていこうと思います。
それではまた!