おのじです。
「高慢と偏見とゾンビ」を見ました。

タイトルから分かるとおり、この映画は名作小説「高慢と偏見」のマッシュアップ作品。
おふざけパロディかと思いきや、しっかりと作られている作品でめちゃくちゃ面白かったです。
これはおススメ!
マッシュアップって?
異なる要素を混ぜ合わせた作品の事。
この映画だと、「高慢と偏見」×「ゾンビ」になります。
有名な作品の特色を残して、風刺したり滑稽さを感じるように表現する「パロディ作品」とは少し違います。
一見ふざけたタイトルなのに、演出・アクション・セット・演技、すべてがハイクオリティ。
なぜこんなにクオリティが高いのか?
- 原作小説「高慢と偏見とゾンビ」は全世界で200万部超を売り上げたベストセラー。
- ナタリー・ポートマンが原作の大ファンで、この映画のプロデュースもしている。
と、原作本も関わっている人物も何気にすごい。
クオリティが高くなるのも頷けます。
- 新しい「高慢と偏見」に興味がある人
- アクション恋愛ホラーが見てみたい人
- ゾンビものが好きな人
ではでは感想いってみます。
※ネタバレ注意です。
Contents
【映画】高慢と偏見とゾンビ:作品情報とあらすじ

作品情報
原題 | Pride and Prejudece and Zombies |
---|---|
製作国 | アメリカ/イギリス |
製作年 | 2016年 |
上映時間 | 108分 |
監督 | バー・スティアーズ |
あらすじ
18世紀のイギリスで、謎のウイルスが原因で大量のゾンビが出現し、人々を襲撃するという事件が発生。田舎で生活しているベネット家の、エリザベス(リリー・ジェームズ)ら5人姉妹はカンフーを駆使してゾンビと戦う毎日を過ごしていた。ある日、エリザベスは大富豪の騎士であるダーシー(サム・ライリー)に出会うも、高慢な振る舞いに嫌気が差す。やがて、二人は共に戦うことになるが……。
引用:シネマトゥデイ
原作者は?
原作の著者はセス・グレアム=スミス。
ティム・バートン監督作品の脚本も務めているすごい人です。(ダークシャドウ、リンカーン/秘密の書など)
テレビのコメディドラマの脚本も執筆しているようです。
そして、スティーブン・キング原作の「IT/イット”それ”が見えたら、終わり。」の2017年版の製作も手掛けています。

「高慢と偏見とゾンビ」の他、映画「リンカーン/秘密の書」の原作「ヴァンパイアハンター・リンカーン」の著者でもあります。
ちなみにこちらも、NYタイムズベストセラーリストで初登場4位というヒット作。
「リンカーン/秘密の書」の映画版も以前に観た事あるのですが、こちらも面白かったです。
製作にナタリー・ポートマン
当初から原作のファンだったというナタリー・ポートマンが、今作の製作者として参加しています。
原作を読んだ時、同じく製作者のアリソン・シェアマーに「この本を絶対に読むように!」と電話までしたのだとか。
それで映画化が実現したわけですね。
【映画】高慢と偏見とゾンビ:感想

「高慢と偏見」の流れはほぼそのままに、ゾンビ要素が違和感なく融合
「ゾンビ&アクション」という恋愛とほど遠い要素を合わせているのに、原作の流れは壊れずほぼそのままです。
これが嬉しい。
エリザベスとダーシーが衝突しながらもが惹かれあっていくシーンが大好きなのですが、今作でもしっかりとその場面が描写されています。
物語上アクションシーンが多く、どうしても恋愛要素は薄れがちですが、それでもちゃんとときめきを感じさせてもらいました。
てっきりパロディ・コメディ色が強いものを想像していたので、嬉しい誤算でしたね。
やっぱり、恋愛部分は変えて欲しくないところですもの!
原作の世界観を壊したくない!という人でも、安心して新しい「高慢と偏見」の世界を堪能できますよ。
セットが豪華
映画開始冒頭で驚いたのがこれです。
セットがすごく豪華で本格的!
ちゃんと中世の世界に入り込めるくらい、セットが作り込まれています。
映画を観るまえは「パロディものか~」と思っていました。
パロディといえば、
- 低予算
- チープ
- ペラペラセット
そんな私の大変失礼な偏見が、見事打ち砕かれましたよ。
セットは、豪奢なお屋敷の装飾・小物など、本当に細かい所まで凝ってます。
中世ものが好きな私は、見ているだけでときめきました。
「あれ?」って思う部分があると一気に現実に引き戻されてしまうので、セットってかなり大事ですよね。
その点からも「高慢と偏見とゾンビ」は安心して見れます。
そして女性陣のドレス!これもまた良い。
中世を題材にした映画を観る時、女性陣の衣装に目が行く事ありませんか?
「素敵なドレスだな~」「あ、このドレスのデザインいい!」なんてひっそり楽しめますよね。
今作に出てくる衣装は、どれも素敵。
エリザベスのイメージ通りのドレス、ジェインにはジェインのイメージのドレスと、視覚的にも全く飽きませんでした。
キャストが豪華
この映画を観終わった後に「何ていう俳優さんなんだろ?」と思って調べてみたら、メジャーなタイトルに出ている若手有名俳優ばかりじゃないですか。

主人公・エリザベス役はリリー・ジェームズ。(画像右)
2015年ディズニー映画「シンデレラ」で、シンデレラ役に抜擢された女優さんです。
髪の色が違うと、一気に印象変わりますよね。
調べるまで、シンデレラ役の女優さんだと気づきませんでした。
エリザベスの姉・ジェーン役はベラ・ヒースコート。(画像左)
どこかで見た事あると思ったら、「ダーク・シャドウ」のヴィクトリア役の女優さんでした。
今作でもまた美しい。

もう一人の主人公・ダーシー役はサム・ライリー。
こちらもディズニー映画「マレフィセント」にディアヴァル役で出演。
でも、お、思い出せない…。
ディアヴァルってどんな役だったっけ…。

悪役ウィカム役はジャック・ヒューストン。
今作はどうしても彼に目が行ってしまいました。
なぜって、某お笑いコンビの某有田さんにそっくりだから。似すぎててびっくり。
上の写真ではあまり似ていませんが、劇中では見れば見るほど似ています。
アクションシーンがかっこいい
ダーシー姉妹やダーシー卿は、中国や日本で武術の修行をしてきたという設定。
それが納得できるほど、キャスト陣のアクションシーンが本格的です。
ゾンビと戦う激しいアクションシーンも、すべて本人がこなしています。
ダーシーがエリザベスにプロポーズするシーンでは、難しいセリフをずっとしゃべりながらの激しいアクションを披露。
舌を噛みそうですが、噛まない。(当たり前)
このシーンは恋愛面でも重要な場面なのですが、私はアクションにくぎ付けで全然セリフが頭に入ってきませんでした。
ゾンビたちがリアル&設定が面白い
今作の重要な要素「ゾンビの描写」は、リアルでとっても気持ちが悪く、最高です。
貴族も容赦なくゾンビウイルスに感染するので、豪華な衣装を着たゾンビがいたりしてちぐはぐな感じ。
でもそれが不気味さに拍車をかけます。
面白いのは、「人間の脳みそを食べなければ、ゾンビになっても自我を保てる」という設定。
ゾンビになっても人間に紛れ込んで生活していたり、体が崩れてきてもなお知能があったり。
この設定は従来のゾンビ映画と差別化されていて面白かったです。
終盤の全面戦争では、ゾンビが知能戦をしかけてくるという前代未聞の展開に。
【映画】高慢と偏見とゾンビ:まとめ

以上、「高慢と偏見とゾンビ」の感想でした。
この映画の見どころは、
- 原作は全世界200万部のベストセラー
- ナタリー・ポートマン原作の大ファン&映画版プロデュース
- 違和感なし!おふざけなし!高慢と偏見との見事な融合
- アクションシーンが本格的でカッコいい
- 映像、セット、キャストが豪華
- ゾンビがリアル。設定が面白い
B級ホラーかと思っていたのに、全く正反対だったこの映画。
私のお気に入り映画の一つになりました。
興味がある方は、騙されたと思ってぜひ見てみて下さい。
おススメ!