おのじ(@ozy_san_0624)です。
Netflixオリジナル映画「ホールド・ザ・ダークそこにある闇」を観ました。

最初から最後まで重苦しい雰囲気の映画だけど、私は好きです。
アレキサンダー・スカルスガルドも出てるからね。(大ファンなんです…)
ストーリーが難解なので、解釈や評価が分かれる作品なのは確か。
ですが、要所要所でストーリーや背後にあるものを想像できるように、ヒントはちゃんと提示してくれています。
そのヒントを元に、どう考察するかは観る人次第…というスタンスの映画です。
そういうの、大好き。
※ネタバレ注意です!
Contents
【映画】ホールド・ザ・ダーク:作品情報とあらすじ

作品情報
原題 | Hold the Dark |
---|---|
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2018年 |
上映時間 | 125分 |
監督 | ジェレミー・ソルニエ |
監督ジェレミー・ソルニエは、「ブルー・リベンジ」や「グリーン・ルーム」の監督もつとめています。
この2作はまだ見ていませんが、評価が良いみたい。
タイトルの通りに色がテーマとなっているらしく、劇中での色彩表現が評判になっていました。
今作「ホールド・ザ・ダーク」もモノトーンの色彩がすごく綺麗。
ただ今作同様「ブルー・リベンジ」も「グリーン・ルーム」も、観た人の好き嫌いがはっきり分かれる映画のようです。
ソルニエ監督の作品は、もともと万人受けするタイプじゃないのかもしれませんね。
あらすじ
オオカミに息子をさらわれたと言う母親の依頼で、アラスカの辺ぴな村を訪れた作家。だが、動物行動学の知識を生かした人助けが、不気味な謎に包まれる恐怖に変わる。
引用:Netflix
原作小説「Hold the Dark」
この映画には原作があります。
それが小説「Hold the Dark」。
残念ながら、翻訳版はナシ…。
英語…。英語さえ読めれば…(泣)
【映画】ホールド・ザ・ダーク:感想
ストーリーが難解で曖昧
評価の明暗を分けた一番の理由は、ストーリーの難解さと曖昧な表現かなと思います。
話を読み解きにくいので、登場人物たちの理解がとても難しい。
わたしも最初は、
ってなりました。
- オオカミは何の象徴なのか?
- どうしてメドラは自分の子どもを手に掛けたのか?
- バーノンとチーオンが警察官たちを手にかけたのはなぜ?
- 悪ってなに?闇ってなに?
観ていると疑問がたくさん出てくると思います。
ただ、曖昧に謎を推察できるくらいのヒントはあります。
あくまでも曖昧にですけどね。
このヒントを自分なりに解釈していくと、朧気に話の筋が浮かび上がってくるので面白いです。
そして、その解釈が人によって全然違うのがまた楽しい。
多分共通して気づけるのって、バーノンとメドラが兄妹だという事くらいじゃないでしょうか。
「これ!」っていう明確な答えがないお話ですが、その分かりそうで分からない感じが個人的には好きでした。
重苦しく静かな雰囲気と、美しい大自然
序盤からラストまで、村の描写はずーっと重苦しくて不気味です。
キールット村の閉鎖的で夢も希望もない空気感が、見事に表現されていました。
呪術的なものを匂わせる部分もありますしね。
それとは反対に、雪山の大自然の映像は素晴らしかったです。
村の色彩が「黒」なのに対して、雪山はまっさらな白。(雪だから当たり前ですが)
この対比は、観ている側の気持ちのメリハリにもなるので良かったです。
そして、山に暮らすオオカミたちがこれまた美しい…。
目の保養になります。
バーノン役はアレキサンダー・スカルスガルド
目の保養になるといえば、バーノン役のアレキサンダー・スカルスガルド!
今回のバーノン役、ハマりにハマっていました。

バーノンは、何を考えているのか分からない不気味な男性。無表情でニコリともせずに周りの人達を手に掛けてゆきます。
彼の通った後には屍ばかり…。
そんな病んでる役どころでしたけれど、スカルスガルドさん、ものすごい色気でした。
ものすごい色気でした。(大切な事なので2回いいました)
海外ドラマ「トゥルー・ブラッド」にエリック役で出ていた時とは、また違った危険な色気です。
どちらがタイプかと聞かれると、苦渋の決断ですが私はエリック。(聞かれてない)
肉体美はエリック役の時から相変わらずで、思わずうっとりしますよ。
一番好きなのは、バーノンが息子のベイリーと一緒にいる回想シーンです。
ここでドキドキする女性陣、私のほかにもいないだろうか…?
目の保養だけでなく、心にときめきも感じさせてくれるバーノンinスカルスガルド。
スカルスガルドファンには、ぜひぜひ見ていただきたいです!
評価は賛否両論
私は楽しめた「ホールド・ザ・ダーク」。
先にも書いたように、観た人たちのレビューは賛否両論でした。
では、海外の映画レビュー集積サイト・Rotten Tomatoes(ロッテントマト)での評価はどうなのか?
ちょっとのぞいてみました。
そしたら意外や意外。
結構評価が良いじゃないですか!
- トマトメーター(トップレビュアーのうち、肯定的な意見の割合)は67%
- オーディエンススコア(一般レビュアーのうち、星3.5以上をつけた人の割合)は80%
自分の好きな映画の評判が良いと、ちょっと嬉しいですね。
【映画】ホールド・ザ・ダーク:まとめ

以上、映画「ホールド・ザ・ダーク」の感想でした。
難しくて謎だらけの話を、あぁでもない、こうでもない、と考えながら楽しめた映画でした。
疑問がたくさん残るもんだから、何度映画をリプレイした事か。
「解釈は観る人しだい」というストーリーが好きな方に、おススメの映画です。
何度見ても謎がどんどん深まるばかりなので、見ごたえがありますよ。
雰囲気や作中での色彩も綺麗なので、そこもおススメポイントです。
そして、アレキサンダー・スカルスガルドのファンは絶対見るべき。
スカルスガルドの色気に、ぜひ悶えて下さいませ。
ではではまた!