映画レビュー

【映画】ミュート:近未来レトロな純愛ストーリー。アレキサンダーの純愛シーンは必見。

アレクサンダー・スカルスガルド主演の映画「ミュート」を観ました。

 

近未来SFサスペンスな今作。

映像や設定も良かったのだけれど、やっぱり一番良かったのはアレクサンダーの演技!

今作でも彼にメロメロにされました。

 

おのじ
おのじ
心のうるおい、ありがとう…

 

実は世間での評価・レビューはあまり高くないのですが、私は「恋愛部分」に注目していたためか、特に残念なポイントもなくたっぷりと楽しめました。

 

さとみ
さとみ
良かったポイントと個人的な評価はこちらです。

良かったポイント

  • 近未来世界の映像
  • レオとナディーラの純愛 
  • 恋人を探すサスペンスストーリー
  • しんみりするラスト 
  • アレクサンダーの演技

個人的な評価

(3.5点/5.0点)

 

それでは感想いってみます。

 

※ネタバレにご注意ください。

 

【映画】ミュート:作品情報とあらすじ

原題 MUTE
製作国 イギリス
製作年 2018年
上映時間 126分
監督 ダンカン・ジョーンズ

 

最愛の恋人が突然の失踪。その行方をつかむ鍵は、混とんを極める裏社会に隠されていた。近未来のベルリンを舞台に、声を失った男の静かなる戦いが幕を開ける。

引用:Netflix

 

【映画】ミュート:感想

世界観は未来的でアナログ

映画「ブレードランナー」のような世界観と言われている今作。

色とりどりのネオン、宙を走る車、雑踏に浮かぶ映像、響く人口音声…。

とにかく映像と描写がリアルです。

映像の素晴らしさのおかげで、違和感なく世界観を受け入れることが出来ました。

 

宙を走る車は、私は「フィフス・エレメント」で初めてみたのですが。あれからしばらく年月は流れましたが、まだまだ実現はされなそうですね。

渋滞の心配をしなくていいシステム、ぜひ生きているうちに拝みたかった…。

 

 

近未来的要素と主人公レオのレトロさが融合している点も良かったです。

「ミュート」の世界では、みんながみんなバリバリに科学の恩恵を受けているわけではありません。

それが逆に良かった!

 

近未来の表現って華やかな映像が多いので、ずっとそればかり見ていると落ち着かない。

レオは信仰上の理由でアナログ生活をしているのですが(そのせいで声も失ってしまったのだけど)、レオのシーンは観ていて息つぎになるし、どこかほっとしました。

 

そして遠回しに描かれる経済格差。

文明が進めど、格差は変わらず描かれている事で親近感が持てちゃう。

それに、スラム感あふれる描写が人工的すぎない効果を出しているので、これまたリアルさに一役買っていました。

この描写が狙ったものだとしたら、本当にすごい

 

今作は裏社会もテーマになっているので、社会の明暗を格差やスラム描写から感じられるのはポイントが高かったです。

 

愛情のSFサスペンス

「ミュート」のストーリーは、「愛」がテーマ。

 

  • 恋人への愛情
  • 親子愛
  • 家族愛

 

レオとナディーラの愛だけでなく、様々な形の愛が描かれています。

この愛ゆえに、ストーリーがサスペンスと悲劇溢れる展開になっているのが良かった。個人的にツボでした。

 

レオとナディーラが育んだ愛

レオとナディーラは愛しあっていますが、ナディーラには秘密があります。

それをレオに告白しようとしていた矢先、ナディーラが突然失踪。

そこからレオの無謀な捜索劇が始まります。

 

自分の身をまったく顧みないレオの行動には、観ていてとてもハラハラさせられます。

危ない所へもどんどん踏み込んで、ボコボコにされたり気絶させられたり。

 

おのじ
おのじ
し、死んじゃうぞ…。

 

それもナディーラへの一途な愛情がゆえ。レオが純粋すぎるんですね。

もう愛という言葉におさまらず、執着に近い域に達しています。

だけどそれも理解できるくらい、失踪前のナディーラとレオは仲睦まじい。その描写にぐっときました。

こんなに愛している相手がいなくなってしまったら、そりゃ必死に探しますよね。無謀にもなる。

 

個人的に一番キュンとしたのは、ナディーラが男たちに絡まれたときにレオが助けたシーン。

ベタですが、すごく良かった。

 

カクタスの娘への愛情

アメリカの脱走兵・カクタスはめっちゃ嫌な奴なんですが、娘にだけは甘い。

娘のこととなると手段を選びません。

それがちょっと気持ち悪くもあるんですけどね…。

 

娘以外に対して、クズとしか言えないカクタス。

そんなひどい人間でも愛情を持ち合わせているんだな、と感心します。

ですが反面、愛情が彼を誤った行動へ駆り立てていく。

その様子が興味深く観れました。

 

 

一見なんのつながりもなさそうな二人。

実際、それぞれのストーリーは後半まで別々に進行していきます。

この2つの話が交差したときに謎が解けるのですが、この過程がとても面白い。

 

おのじ
おのじ
映画の途中で「カクタスのエピソードってそういや何のためにあるんだ?」ってハッとしちゃったよね。
さとみ
さとみ
気づいたのストーリー2/3終わったころでしたよね。おのじさんはいつも気づくのが遅いです。

 

アレクサンダーの表情と目の演技がすごい

私のおススメする一番のポイントはここです。

アレキサンダー・スカルスガルドの、表情と目の演技が素晴らしい!

 

今回は声を失った青年の役なので、表情と視線での演技がメイン。

本当に表情豊かで、同性のナディーラよりもレオの方に感情移入してしまいました。

全くしゃべらないのに、解説がなくてもレオの気持ちがきちんと伝わってくるんですもの。

 

そしてこの演出のために、今作ではレオの顔が頻繁にアップになります。

たまらない。

サスペンスなので深刻な表情のことが多いですが、時々はにかんだような笑顔のシーンもあるんですよね。

 

これがまたまたたまらない。

 

アレクサンダーファンには嬉しいですね。

 

レオとナディーラの愛は切ない結末を迎えるのですが、救いもあります。

この結末とアレクサンダーのラストでの表情に、胸がジーンとすること間違いなしです。

 

ポール・ラッドのイカレ具合

カクタス役はポール・ラッド。

言わずと知れたアントマンの人です。

 

 

今回はひげ面なので、アントマン役の俳優さんだってことに、全然気づきませんでした。

カクタスは本当にクズで好きになれないキャラクター。

アントマンとのふり幅がすごい。

演技力がすごいんだろうな…。

 

 

実際のポール・ラッドは、吃音症の児童を支援する非営利団体のサポートをしているそう。

いたずら好きな面もあったり、温かみのあるチャーミングな人なんですね。

 

カクタスとイメージ真逆。

ジャスティン・セローの気持ち悪さ

ジャスティン・セローは、カクタスの悪友でアメリカン人医師の役として出演しています。

この役がとにかく気持ち悪い。

 

色男という設定なんだろうけど、その趣味嗜好や言動がアブノーマル。

そんな役を見事演じています。

もう気持ちの悪さが全面に出ていて(誉め言葉)、さすがジャスティン・セロー。

 

ドラマ「マニアック」でも研究者の役をしていましたが、この役もなかなか気持ちが悪かったですね。

 

私いまのところ、ジャスティンの気持ち悪い役しか見ていません…。

いつか、ジャスティン・セローの好青年な役を見てみたいです。

 

監督はダンカン・ジョーンズ

故デヴィッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズ。

お父さんはミュージシャンだったけど、ダンカンは映画監督の道へ進んだのですね。

彼らが親子だというのを知らなかったので、驚きでした。

 

映画のラストで、「ミュート」は父・デヴィッドと乳母へ送った作品であることがつづられています。

父が1970年代にこよなく愛したベルリンをイメージして、父へのオマージュにしました。実はもう16年間もこのアイデアを考えて、やっと映画化に実現したのです。ベルリンには何度も行って、大好きな街。

引用:SCREEN ONLINEインタビューより

 

 

そして今作の構想は、16年間も温めていたもの!

おのじ
おのじ
監督にしてみれば、満を持して映画化!って意気込みだったかも。

 

 

ダンカン監督の代表作は「ミッション:8ミニッツ」「月にとらわれた男」。

 

評価の高いこの2作。

ですが今作「ミュート」は、残念ながら「微妙…」というレビューが多かったです。

 

フィルマークスでの評価は☆3.2

国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks」での平均評価は、☆3.2。

平均的より少し下というところでしょうか。

 

みんなのレビューを見ていると、残念だったポイントとして

 

  • 設定やディテールは良いのに、それを生かしきれていない
  • 話を詰めこみすぎ
  • ダンカン監督の代表作に比べると物足りない

 

という意見が多いようです。

 

 

特に、監督の過去作と比較したレビューが多い印象でした。

「月に囚われた男」や「ミッション:8ミニッツ」はあんなに良かったのに!っていう声を見ていると、段々気になってきますよね、過去作。

 

おのじ
おのじ
特に「月に囚われた男」は、今作とのリンクもあるみたいだから見てみたいな。

 

それはさておき、きっとダンカン監督のファンだからこそ、「ミュート」への期待値も大きかったんだろうな、と予想しています。

 

 

何の前情報もなく見た私は、結構今作も楽しめましたけどね!

 

ロッテントマトでの評価は、ロッテン!!

では、映画レビュー集積サイト・ロッテントマトでの評価はどうだったのか?

 

© Fandango.

 

 

こ、酷評…。

めっちゃロッテン(腐ったトマトという評価)じゃないですか。

観客の評価も48%となかなか厳しめ。

 

おのじ
おのじ
映像は良いけど、ストーリーが…みたいな内容のレビューだったよ。

 

重ねて言いますが、私は面白かったと思うんだけどなぁ…。

 

【映画】ミュート:まとめ

以上、映画「ミュート」の感想でした。

 

「ホールド・ザ・ダーク」にひきつづき、アレクサンダーファンにはぜひ見て欲しい作品です。

映画ファンや批評家の評価は中々厳しいですが、個人的にはストーリーも設定も楽しめました。

特にレオとナディーラの純愛はおすすめです。

 

最近、スカルスガルド兄弟関連作品ばかり見ている気がする…。

イケメン兄弟は、30代女社会人のアフターファイブをも救ってくれていますね。

 

ではではー!

おのじ(@ozy_san_0624)でしたー!

 

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