ホラー映画「アンフレンデッド」を見ていると、MacBookが欲しくなります。
そしてむやみやたらとSkypeがしたくなるんですね。
Skypeの相手はいませんけども。
ライン通話で十分事足りてしまうのだけど、そういうことじゃなくて雰囲気。
雰囲気が楽しみたいのです。
どうも、おのじ(@ozy_san_0624)です。
映画「アンフレンデッド」を観ました。

100%PC画面上で物語が進んでいくという、初めて見るタイプの映画だったのですが、めちゃくちゃ面白かったです。
PC画面上でストーリーが完結するなんて、まるで映画「search/サーチ」。
なんて思ったら、製作が「search/サーチ」のティムール・ベクマンベトフだったという。
そして製作総指揮はジェイソン・ブラムでした。わぉ。ブラムハウス・プロダクションのホラーが面白くないわけない。
ではでは感想いってみます。
※ネタバレ注意です。
Contents
映画『アンフレンデッド』のあらすじ
泥酔したときの恥ずかしい動画がネット上にアップされ、それを苦に自殺してしまった女子高生ローラ・バーンズ(ヘザー・ソッサマン)。
事件から1年。彼女の友人の一人ブレア(シェリー・ヘニッヒ)とその彼氏ミッチ(モーゼス・ストーム)はSkypeで親密な会話をしていた。そこに友人たちからの着信があり、出てもいないのに勝手に繋がってしまう。不審に思いながらもブレアたちはSkypeに集い、他愛もない会話を交わしていた。しかし、その中に見知らぬアカウントが存在することに気付く。やがて死んだはずのローラのFacebookアカウントからブレアにメッセージが届く。「ブレア、何を見ているの?」ミッチとスカイプをする前にYouTubeで彼女の自殺した映像を見ていたのだった。
何度つなぎ直してもそのアカウントはSkypeのグループ通話に存在した。そのうちヴァル(コートニー・ハルヴァーソン)のFacebookに自分では投稿するはずのない恥ずかしい写真がアップされる。ジェス(レニー・オルステッド)の仕業と疑い、さらには書き込んでもいないコメントが投稿され、それをきっかけに彼女たちは険悪なムードになってしまう。正体不明のアカウントはローラ・バーンズとして話しかけてくる。誰もがアカウントの乗っ取りで悪質ないたずらだとその存在を信じなかったが、ローラの死にまつわる隠された嘘がPCスクリーン上で次々と暴露されていく。そして、そのひとつひとつが明かされる度に一人、また一人と謎の死を遂げていく。ミッチがひとつのネット記事を送ってきていた。タイトルは「死者の問いかけに応えてはいけない」。SNS上で死者からの問いかけに応えてしまった彼女たち。果たして、ローラ・バーンズの呪いから逃れる術はあるのか─!?
引用:映画『アンフレンデッド』公式サイト
PC画面上で完結する、SNSホラー

出典:IMDb
『アンフレンデッド』は、スクリーン・ライフ(PC画面上のチャットの打ち方やカーソルの動き方などで感情を表現する映像表現方法)を使って撮影された映画の第1作目だそうで。
驚くべきはスクリーン・ライフの威力。まさに「SNSホラー」というジャンルのためにあるものでした。たまげる。
「最初から最後まで1度もPC画面から視点が移動しない」って違和感ありそうなものですが、全くそんな事がない。むしろこれまでにない没入感が得られます。
主人公含めた6人がSkypeで通話しているところに、謎の人物が紛れ込む。
最初はバグかハッキングと思っていた主人公たちですが、事態は徐々に異様な方向へと発展していきます。
不気味な何者かが紛れ込み、登場人物が追い詰められていくという流れ。
ストーリーの流れ自体は真新しくないものの、今回はそれが
だから本当に自分が観ているPC画面の向こうで事件が起こっているようで、目が離せなくなっちゃうんですね。
それだけじゃなくて、文字を打つスピードやボタンを押す音、カーソルの動かし方で、登場人物の焦りや恐怖がじわじわ伝わってくるのがまた良いんだな、これが。
ビバ・スクリーンライフ。
ラストがめちゃくちゃ気になるストーリー

謎の人物は、主人公たちの過去の行い(SNSイジメで相手を自殺させてしまったこと)を知っています。
謎の人物をグループ通話から追い出そうとしても出来ない。
SNSから退会して逃げようとしても、これも出来ない。
主人公たちは謎の人物が提案する悪質なゲームに乗るしかなく、その結果秘密を暴かれ、離れている場所にいるはずの仲間が1人、また1人と殺されてゆく。
- 自殺したローラの復讐が目的なのか?
- ローラの家族か恋人が犯人?
- 一般人にこんな不可能に近い事が出来るのか?
頭の中は、こんな風に解決されない疑問で一杯になりました。
得体の知れない怖さだけじゃなく、何が起きているのかわからない、ワクワク感が刺激される展開。
そして主人公たちの追いつめられ方。
最高ったらない。
ラストはきっちりホラー方向に持っていきますが、途中まではサスペンスとしてもかなり楽しめたと個人的には思っています。
鑑賞中、ずっとラストが気になって仕方ありませんでした。途中下車させることなく、最後まで終着点に連れて行ってくれる映画です。
リアルに覗き見ている感覚

ノーカットのような演出で、まるでリアルタイムで起きていることのように進行していくので、映画への没入感が半端なかった『アンフレンデッド』。
最初はリア充うぇーい!だった主人公たちが、だんだんと深刻な顔になり、怯え始める。
そして命の危機を感じ始めて、パニックになっていく。
その過程がPC画面上でリアルタイムのように流れていくので、まるで自分が彼らの通話を覗いているような感覚になるんですよね。
それがなんとも面白い。覗き趣味はないんですけどね。面白かったのよ。
目の前で事件が起きていても、助けられない。
助けてあげたくてもこっちの声は聞こえない。
そんな錯覚をしちゃうほどでした。
私はMでもSでもないですけど、このじらされているような感覚で映画の楽しさが倍増されたんじゃないかと思ってます。
因果応報な展開が、観客の留飲を下げてくれる

『アンフレンデッド』のストーリーの面白さの1つは、悪いことをした者たちがきっちり報いを受ける展開だと思います。
恐怖のどん底に陥れられる主人公たちは一見可哀そうに見えますが、実は叩けばホコリが出るような奴ら。まぁまぁそうですよね。じゃなきゃ最初から狙われないよね。
SNSイジメでローラを死なせておいて反省していないあたり、あんたたちの方が怖いわよ!
本作では、そんな主人公たちが秘密を暴露され、自らの行いを後悔する事態に陥っていきます。
この展開にスカ~ッ!とするんですね。因果応報。
観客の気持ちを裏切ることのない、必殺仕事人的展開になっているわけです。ここがめっちゃグッド!
続編『アンフレンデッドダークウェブ』が楽しみすぎる
そして『アンフレンデッド』には続編があります。
その名も『アンフレンデッドダークウェブ』。2019年3月公開予定です。
予告編を観てみたら、引き続きPC画面上でストーリーが展開されるようで、今からワクワクしてしまいます。
出典:『アンフレンデッドダークウェブ』公式サイト
PCを盗んできた男性と、その仲間達が痛い目にあうという展開。どうして盗んだ。
今からどんな恐怖が待っているのか楽しみです。
ダークウェブを観たあかつきには、また「Mac欲しい」「Skypeやりたい」と呟くことになりそうです。
映画『アンフレンデッド』:作品紹介

原題 | UNFRIENDED |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2015年 |
上映時間 | 83分 |
監督 | レヴァン・ガブリアーゼ |