どうも、おのじ(@ozy_san_0624)です。
私の住んでいる地域でも、日本公開日からかなり遅れてですが『ポラロイド』が上映されました。
ということで、早速観に行ってきました。

シンプルにカメラのヤバさが伝わってくるポスター、テンションがあがります。
※ネタバレ注意です。
Contents
『ポラロイド』あらすじ
SNS世代のごく普通の女子高生バードはアルバイト先のアンティークショップで年代物のポラロイドカメラを手に入れる。バードは友人や密かに思いを寄せるコナーたちとの楽しい時間をカメラで撮り始める。しかし、ポラロイドカメラで撮影された友人が次々と悲惨な死を遂げていく。バードが写真を処分しようと火をつけると、被写体となっている女性の体にも火がつく不可解な現象が起こる。このことから、一連の悪夢のような出来事がポラロイドカメラによるものであるとバードは確信するが、彼女自身も写真に写りこんでいることが発覚する……。
引用:映画.com
冒頭でガッ!と心をつかまれる
『ポラロイド』の何が良かったかって、まずその冒頭シーン。ここで一気に引き込まれました。
プロローグでは、女の子がポラロイドカメラで自分を撮影。写真に写る自分の後ろに謎の人影を見つけ、そこからじわじわと何者かに追い立てられる…というシーンが展開されます。
この冒頭で、ポラロイドカメラがいかに凶悪でやばさ満点な代物なのかが叩き込まれました。主人公達がどんな恐怖と戦っていかなければならないのかも分かったし。
それともう一つ、個人的に引き込まれたポイントが。
冒頭でポラロイドカメラで自分を撮影してしまったがゆえに、恐怖を体験する事になる女の子。
彼女をなんと、リバーデイルのシェリル役マデライン・ペッチが演じていたんですよね。

もう最初びっくりして、3度見ののちにガン見。
マデライン・ペッチはプロローグにしか出てこないのですが(もったいない)、彼女が出ていた事で一気にテンションが上昇。
相変わらずお美しい。そしてスタイルが良い。
今回は、シェリルとは違った普通でおとなしめな女の子の役。なので、見ていて新鮮でしたし、何より足の長さに目を奪われました。
分かりやすいストーリー
さて肝心の本編はどうだったかというと、とても分かりやすい王道ストーリー。
主人公バードとその友人たちが巻き込まれるホラー展開に加えて、ミステリー要素もあり。そしてラストにちょっとしたどんでん返しもあるので、最後まで飽きずに見れました。
「SNS世代とクラシカルなポラロイドカメラ」という組み合わせも、見ていて中々新鮮でした。
例えば、自分の裸やセクシーな写真を彼氏や元カレに送ったりする。その行動のリスクは分かっているはずなのにオンラインでそういうことをしてしまう。そういった今の世の中にポラロイドっていうアナログの要素を持ち込んでみたかった。今の若者たちはテクノロジーに執着しているから、古い写真機を見つけたらそれが何なのかを知りたい、そういう執着に繋がっていく。そしてその執着が彼らの死を招くという物語に繋がっているんです。
引用:「ポラロイド」公式サイト

写った人物を殺して回るという、とんでもなく大迷惑な呪いのポラロイドカメラ(に憑りついているやつ)。
相次ぐ友人の死がカメラのせいだと確信したバードは、友人や思いを寄せるコナーと、カメラの由来を調べ始めます。
仲間がいるって、本当に良いよね。
もしバード一人で孤独に戦う展開だったら、それはそれで感情移入しまくれるのですが。今作ではちゃんと仲間がいますし、そのうちの一人はバードが憧れている男子コナー(イケメン)。

とはいえ、仲間で一致団結、がんばれえいえいおー!なんて熱血な展開ではありません。命もかかっていますし。
バードは悪くないのですが、彼女が撮った写真がきっかけで恐怖に見舞われることになったのは確か。
その事で仲間は分裂し、死者も出てしまいます。
ここら辺はちゃんとホラー要素を感じさせてくれる部分だったので、好印象でした。
ポラロイドカメラの厄介な設定
ちなみに、呪いのポラロイドカメラの設定、とても良かったです。
カメラを壊そうとしてもできない。
写真を燃やそうとすると、一緒に写っている人物も現実で燃えてしまう。
写真を破くと映っている人物も真っ二つ。凄惨。
でも全く手出しが出来ないように見せかけて、ちゃんと「黒い人影」の弱点が用意されている。
序盤でカメラに翻弄されつつも、ラストでは写真のシステムを逆手にとったり、「人影」の弱点をついて立ちまわっていく。
今振り返るととってもシンプルなストーリーなのですが、鑑賞中は先が読めずにずっとドキドキしながら見ていました。
ポラロイドカメラの過去
『ポラロイド』で起こる怪現象は、全てはカメラに憑りつくある人物が起こしています。
怪現象を調べるうち、主人公達はその人物が関わる過去の事件に辿り着きます。
謎が解き明かされたかと思うと、また別の視点から新しい事実が明らかになる。
なので程よくハラハラするし、「あいつが犯人?いや、それともやっぱりあいつ?」と軽い疑心暗鬼に引き込まれます。
終盤にこの流れが入るのでちょっと急ぎ足な印象もありますが、おかげでだれずに上手くラストまで引っ張っていってくれたなぁと感じてます。
怖さはないけれど、期待を裏切らない演出
さてさて『ポラロイド』のホラー演出についてですが、心霊的な怖さはありません。
それは犯人の正体がほぼモンスターに近いものとして描かれているから。
また、演出方法もじわじわとした怖さ、ぞくっと感じさせる演出とは違うのも、そう感じた理由の一つです。
ですが、見ていてびくっとさせる演出は分かっていても驚きますし、とてもドキドキさせてくれます。
特に冒頭のシーンがすごく怖い。
短編映画から長編映画監督へ抜擢
「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」のロイ・リーが製作を務め、一台のポラロイドカメラが巻き起こす悪夢のような現象を描いたホラー。リブート版「チャイルド・プレイ」のメガホンを取ったラース・クレブバーグ監督が自身の短編ホラーをもとに、長編初監督作品として手がけた。
引用:映画.com
公式サイトによると、本作の監督ラース・クレブバーグは、ショートホラー「Polaroid」でトイレモリノスファンタスティック映画祭の最優秀ショートホラーフィルム賞を受賞。
受賞をきっかけに製作会社から声がかかり、長編である本作が映画化されたのだそう。
そして、有名作「チャイルド・プレイ」リブート版の監督にも抜擢されています。
クレブバーグ監督は、『ポラロイド』は日本の幽霊ものからインスピレーションを受けているとも語っていて、日本のホラー映画ファンとしてはちょっと嬉しいですよね。
何はともあれ、次世代ホラーを担う監督が続々と出てきているでの、これからのホラー映画業界に期待が高まります。
ラース・クレブバーグ監督も、これからチェックしていきたいと思います。
作品情報
原題 | Polaroid |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2019年 |
上映時間 | 88分 |
監督 | ラース・クレブバーグ |