楽しみにしていた映画「プーと大人になった僕」。
わくわくしながら見てきました。妹と二人で。
図らずも、30オーバーの女二人でのプー。
映画の内容、すごく良かったです。
プー達の言葉がぐっさぐっさと心に刺さるので、大人が見ても楽しめる映画でした。
プーと仲間たちのビジュアルが可愛らしく、会話もくすっと笑えるものが多いので、子どもたちも楽しめます。
- ストーリー
- 可愛さ
- うるっとくる度
- 言葉が心に残る
- 総合
※ネタバレにご注意ください。
Contents
プーと大人になった僕:作品情報とあらすじ

原題 | Christopher Robin |
---|---|
製作年 | 2018年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 104分 |
監督 | マーク・フォースター |
かつて「100歳になっても、きみのことは絶対に忘れない」と約束を交わしてプーと別れた少年クリストファー・ロビン。月日が流れ大人になった彼は、愛する妻や娘とロンドンで暮らしながら、旅行カバン会社のウィンズロウ社で多忙な日々を送っていた。しかし、忙しすぎるゆえに家族との約束も守ることができず、思い悩んでいた彼の前に、かつての親友プーが現れ……。
引用:映画.com
プーと大人になった僕:感想

プー達の可愛さに、問答無用で心を掴まれる
プーと森の仲間たちの可愛さがたまりません。
本当にそのまま実写化していてすごいです。その愛らしさったらない。
ぬいぐるみのふわふわした質感や、少し表面が毛羽だって毛玉になりかけてる感じが、リアルでグっときます。
そして、プーの純真でおとぼけな発言にも顔がニヤついてしまいます。
可愛いもの好きな人や、もともとプーの世界が好きだった人にはたまらないはず。
映画を観ている間、何度も何かを抱きしめたくなる衝動に駆られました。(危険)
ピグレットの愛らしさ
プーはもちろんですが、私が一番興奮したのがピグレット。
仕草やセリフが、いちいち可愛い。
どんぐりのこと「とんくり」って…。もうなんなの!可愛い!
大人になったクリストファー・ロビンのことをズオウと勘違いして逃げる時も、
「あぁ~!逃げなきゃ!でもとんくりが重い!でもとんくり離したくない!」
確かこんなセリフを言いながら、ちょこちょこと一生懸命逃げるピグレット。
悶絶。
彼のトレードマークの小さなマフラーにも心をくすぐられて、要するに心全部ピグレットに持っていかれました。
映画を観ている間、私の愛情の全てがピグレットに注がれていたのは確かです。
イーヨーのネガティブ可愛い魅力
ちなみに、妹が心奪われていたのはイーヨー。
可愛い見た目にネガティブな言動が、彼女のツボだったようです。
私も一番笑ったのはイーヨーのセリフ。
人の好意を無駄にするような、悟ったような彼の言動が大好き(笑)
映画館に来ていたちびっ子たちも、一番笑っていたのがイーヨーのシーンでした。
ネガティブな彼ですが、ひっそりと良い仕事したりします。
そこがまた良い。
登場人物の言葉が心に刺さる
予告編やポスターを見ていて、悶えるほど可愛いだろうなというのは予想していました。
予想外だったのは、プー達の言葉が思っていたよりも心に刺さってくるということ。
はっとさせられる、クリストファー・ロビンの言葉
クリストファー・ロビンは、仕事が忙しくて披露からいつもイライラしています。まさに余裕のない現代の大人という設定。
マイペースなプーの反応に、余計に彼は苛立ってしまうんですよね。
作中でクリストファー・ロビンは、プーに何度もきつい言葉を言います。
こんなに可愛いプーに何てこと言うんだ!と思いつつ、彼のセリフに全く共感できないわけでもない。
クリストファー・ロビンの言葉は、大体が仕事や将来に絡んだものだからです。
「仕事だから」「仕方ない」「将来を考えて…」「~をしなければならない」といった感じ。
クリストファー・ロビンの場合は家族やプーに言い聞かせていましたが、誰しも覚えがあるんじゃないかと思います。
私も自分自身に同じ言葉で言い聞かせてたなぁ、自分を縛っちゃってたなぁ、とはっとさせられました。
ドキッとさせられる、プーの言葉
そしてクリストファー・ロビンに対するプーの言葉には、ドキッとさせられます。
クリストファー・ロビンにとってのプーの存在は、親友という以外に、「子どもの頃に大切にしていた気持ちや好きな事」そのもの。
大人になって忙しくて、大切にしていたものから遠ざかってしまうのは、仕事だから仕方ない。生きていくため、家族を養うためには仕方ない。
そんなクリストファー・ロビンに、「僕を捨てていいよ」と悲しそうに言うプーの言葉が、見ていて心にグサっと刺さりました。
仕事や大人になる事は自分にとって必要だけれど、かつて大切にしていたものを捨てるのとはまた違うよな、と感じさせてくれました。
本当に大切なことはなんなのか?を考えさせてくれます。
ストーリーは安定のハッピーエンド
クリストファー・ロビンがプーと再会し、大切なものを思い出してゆくのがストーリーの大筋。
話の流れは定番の王道ストーリー。そしてハッピーエンドです。
最初は、
なんて心配していましたが、そんなことはありませんでした。
ほっこりするラストで、大満足。
悲しい展開はありませんので、安心して見て下さい。
吹替版声優は?
今回私が見たのは吹替版。
主人公・クリストファー・ロビンの吹替声優は堺雅人さんでした。
映画終わった後に妹が「”倍返しだ!”の人だったよね。すぐわかったよ私。」とドヤ顔してきましたので、
と、張り合っておきました。
最初は、「ユアン・マクレガー(クリストファー・ロビン役)の見た目からすると声が少し高いかも?」なんて思いましたが、見ているうちに違和感はなくなりました。
あの優し気な声での「プーのおバカさん」というクリストファー・ロビンの定番セリフ。
たまりません。
ちなみにこれ、映画中に何回も言ってくれます。
ナイス脚本。
そして、プーの吹替声優はかぬか光明さん。
なんと、4代目のプーさん専属声優さんなんだそうです。
今まで、プーの声は仲本工事さんなんだと信じて疑いもしませんでした。
調べたらなんと、仲本さんがプーの声を当てた事は1回もなし。
ただ声が似てただけでそう勘違いしていたようです。プーの声=仲本さんというのは都市伝説だったのか。
びっくりです。
プーの仲間たちの吹替はこちら。
ピグレット…小形満さん
ティガー…玄田哲章さん
イーヨー…石塚勇さん
プーと仲間たちの声をあてている皆さん、いい感じにおじさま方ですよね。
おじさま方が、あんなに可愛い声を出している。
そして実際可愛い。
想像してみて下さい。
100エーカーの森で、おじさま方がキャッキャウフフしている様を。
原作本も良い
子どもの頃に、好きで原作本を何度も読んでました。
原作のタイトルは「クマのプーさん(原題:Winnie-the-Pooh)」。
クリストファー・ロビンって、作者のA・A・ミルンの息子・クリストファー・ロビン・ミルンがモデルなんですね。
プーや仲間たちも、実際にクリストファー・ロビン・ミルンが持っていたぬいぐるみたちがモデルなのだそう。
学校の図書館で借りて読んでいたのが懐かしい。もう一度読んでみたくなりました。
まとめ

以上、映画「プーと大人になった僕」の感想でした。
久しぶりにDVDが欲しいなぁと思った映画でした。定期的に見て心を温めたい。
映画館では大人もちびっこたちもクスクス笑いながら見ていたので、そこでもなんだか癒されました。
大人も子どもも一緒に楽しめる映画って良い!
見た目は可愛いのに、グサっとささる言葉があるのも良かった!
普段見ないジャンルでしたが、映画館に見に行って良かったです。