ホラー

【映画】IT/”それ”が見えたら、終わり:感想。恐怖のペニー・ワイズ。少年少女の成長を描く、青春ホラー。

待ちに待った「IT/”それ”が見えたら終わり」が、2018年7月24日にNetflixで配信になりましたね!

映画館で見たかったのに、結局見に行けなかったこの映画。ずっと楽しみにしていました。

ありがとうネトフリ!

というわけで、視聴したのであらすじ&感想を書いていきます。

 

予告編で見るより、本編は怖くありませんでした。ホラーというより、恐怖に立ち向かう少年少女に心打たれる内容でしたよ。

ただ、びっくり演出は多々ありますので、心臓の弱い方は注意!

(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC.

 

おのじ
おのじ
個人的評価はこちら。
  • ホラー度 
  • びっくり度 
  • 青春度 
  • 親やいじめっこがひどい度 
  • 総合 

 

 

※ネタバレ注意です。

「IT/それが見えたら、終わり」作品情報とあらすじ

 

こちらが予告編。ピエロ、怖いよ。

 

(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. 

原題 IT
製作国 アメリカ
製作年 2017年
上映時間 134分
監督 アンディ・ムスキエティ

 

とある田舎町で児童が行方不明になる事件が相次ぐ中、おとなしい少年ビルの弟が大雨の日に出掛け、大量の血痕を残して姿をくらます。自分を責めるビルの前に突如現れた“それ”を目撃して以来、彼は神出鬼没、変幻自在の“それ”の恐怖に襲われる。彼と同じく“それ”に遭遇した人々とビルは手を組み、“それ”に立ち向かうが……。

引用:シネマトゥデイ

 

スティーブン・キング原作の有名小説「IT」の映像化作品で、過去にも一度映画化されています。

続編が2019年9月に全米で公開予定

続編は大人になった主人公たちのお話のようですよ。今から楽しみ。

 

「IT/それが見えたら、終わり」感想

メインは少年少女たちの成長と絆。

先にも書きましたが、「IT/”それ”が見えたら、終わり」の面白さは「恐怖」がメインではありません。

「少年少女たちの葛藤や成長」が、この映画の一番の醍醐味。

 

ホラー部分が彼らの成長の前に立ちはだかるひとつの壁なんだとすれば、端から見てあまり怖くないのも納得でした。

おのじ
おのじ
見ている側が怖いというより、「主人公たちにとって怖いもの」っていう演出だったよ。

 

「自分が一番恐れているものの克服」が、ビルたちにとって何より必要。

「誰が見ても怖いもの」じゃなくて、「自分の中にある恐怖」というのが重要な要素。

ビルたちがそれを乗り越えていくのを見ていて、ついつい応援したくなりました。

もうお母さん的な気持ち。

お母さんじゃないけど。

 

ちなみに、自分の恐怖を克服出来てるか?って聞かれると、私は自信を持って「出来てないよ!」と言えちゃいます。

大人でも相当難しい。

それを10代の子ども達が乗り越えて、人として一歩踏み出すシーンにとても感動しました。

 

ペニー・ワイズの恐ろしさ

先にも書きましたが、ホラー部分はそんなに怖くないんです。

予告が一番怖いというパターン。

予告動画がすごく怖かった分、本編のホラー演出だけ見ると、少し期待外れといえば期待外れ。

 

それでもペニー・ワイズの登場シーンはいつも突然で、びくっとさせられます。

びっくりするたび心臓が口から出るのなら、5、6個は出てた。

 

相手が一番怖がっているものに姿を変えるペニー・ワイズ。

そんなの反則だよな~と思ってみていました。

しかも神出鬼没で、家にいようが外にいようが襲ってくるから心休まる時がない。精神的にぐいぐい追いつめてきます。

おのじ
おのじ
や、それは大人でも病むわ。やめてあげて。

 

あとは関節バキバキの恐怖シーン。

関節折りたたんで冷蔵庫から出てくるのはやめて欲しかったです。

自宅の冷蔵庫開けれなくなるのでね。私が。

おのじ
おのじ
あんまり怖くないと言いながら、結構ビビってますね。

 

ペニー・ワイズとの対決シーン

ペニー・ワイズとの対決シーンでは、「これでいいのか?」っていうくらいにペニー・ワイズが子ども達にぼっこぼこにされます。

おのじ
おのじ
タコ殴りってこういうこと。

始めは、「悪の元凶なのに、物理的にやられてしまうってどうなんだろう?」なんて思っていました。

 

でも、ラストシーンは子ども達の「恐怖の克服」を描いている場面。

なので、この「ペニー・ワイズぼっこぼこ」を彼らの成長の通過儀礼だととらえると、むしろ自然なのかも?

ただちょっとペニー・ワイズが可哀そうな気持ちにもなりました。

おのじ
おのじ
なんだかオヤジ狩りみたいでね…涙

 

「IT/それが見えたら、終わり」の泣けるシーン

一度はバラバラになった仲間たちが、また集まってペニー・ワイズを倒しに向かうシーンでジーンとします。

子ども達の成長を感じてほろりとしてしまう。

おのじ
おのじ
この子たちめっちゃ良い子たち…!

 

そして主人公のビルが弟・ジョージーの死を受け入れるシーンは、可哀そうで可哀そうで泣けてしまう。

ビルの「ジョージーを守ってあげられなかった」っていう気持ちがこっちまで伝わってくるようでした。

 

ジョージーが死んでしまったんだと分かった時、彼の黄色いレインコートを抱きしめて泣くビル。

おのじ
おのじ
泣かずにはいられない…!

このラストシーンを見てから冒頭のビルとジョージーのやりとりを思い出すと、さらに泣けます。

切なすぎる!

 

ペニー・ワイズを演じているのはビル・スカルスガルド

ペニー・ワイズ役は、27歳の若手俳優ビル・スカルスガルド。

スカルスガルドって、聞いたことある苗字だな…と思ったら、「トゥルー・ブラッド」のエリック役アレクサンダー・スカルスガルドの弟でした!

おのじ
おのじ
メイクのせいで、面影全くねぇ。

 

これは、エリックファンとしてちょっとテンション上がりましたね。

いいですねいいですね。イケメン大好きですよ。

 

お兄ちゃんのアレクサンダーにはあんまり似ていないけど、イケメンなのには変わりありません。

二人とも長身のイケメンだなんて。

遺伝子ってすごい。

 

ちなみに私はお兄ちゃんの方がタイプです。(誰も聞いてない)

 

余談ですが、「トゥルー・ブラッド」では、男性陣の裸体が頻繁に拝めますよ。それはもう頻繁に。

おのじ
おのじ
良き…。

 

子どもたちが抱える、家族との問題

みんな親との間に問題を抱えています。

 

ペニー・ワイズより、まず親。

 

そのくらいひどい親達ばっかりです。

 

束縛・過干渉な親。

性的虐待をしている親。

暴力を振るう親。

まともな親はおらんのかい…と心配になってしまいます。

 

「恐怖の克服」とは別に、「親子問題の克服」も一つのテーマ。

エディが一番分かりやすいケースでした。

親の束縛・干渉から抜け出す一歩を踏み出したエディに、じーん。

お母さんみたいな気持ちになりましたよね。お母さんじゃないですけど。

 

リッチーとベンに関しては、親が登場していないので少し寂しい所。

特にリッチーは見せ場が少ない。常に下ネタ言ってたイメージしかない。悪い子じゃないので、嫌いじゃありませんが(^^)

 

この映画、不自然なくらいに大人の描写が少なかったり、子どもに対して無関心なんですよね。

そっちの方が不気味だわ!って思う事もしばしば。

子ども達の成長に主眼を置いているからなのかもしれませんが、何ともうすら怖いです。

 

ペニー・ワイズの謎と続編

今作は「チャプター1」と銘打たれて、最後締めくくりとなります。

って事はチャプター2があるんだな、と思って調べると、やはり続編が2019年9月に公開予定との事。

これは嬉しいですね。

 

ペニー・ワイズは27年おきに出現しているので、次作では大人になったビルたちが主人公なのでしょう。

一体どこまでペニー・ワイズの謎に迫るのかが楽しみです。

結局、今作では「ペニー・ワイズがなぜ誕生したのか?」「なぜ子どもをさらうのか?」という部分が謎のままでしたからね。

続編ではその謎が解明されることを祈って、楽しみに公開を待とうと思います。

 

まとめ

以上、「IT/”それ”が見えたら、終わり」の感想でした。

怖いだけでなく、友情や淡い恋といった青春が味わえる作品。私が思っていた内容とは違いましたが、とても面白く視聴できました。

続編こそは映画館で見たい!

指折り数えて、日本での公開を待とうと思います。