この「死霊館のシスター」、当初ユーチューブで流れていたCMが「怖すぎるCM」として話題になったのだとか。(現在は配信されていません)
公式サイトで公開されている予告編はこちら。
©2018 Warner Bros.
怖いけどわくわくしますよね。
「死霊館のシスター」は、死霊館シリーズに出てきたヴァラクに焦点が当てられています。
このヴァラクのビジュアル、怖すぎやしませんかね。
映画はIMAX上映・4D上映されるそうなので、どちらで見るかが悩みどころ。
死霊館シリーズ・ホラー好きの人達は、今から公開が楽しみですね!
さて、「死霊館のシスター」を見る前に、過去作の予習が必要。というわけで、
- 「死霊館」
- 「死霊館エンフィールド事件」
怖いだけでなく家族の絆にもフューチャーされているので、ラストはほろりとできるシーンも。
評価が良いのがうなずける作品でした。
Contents
「死霊館」のあらすじ&感想

「死霊館」シリーズは、実話を元に作られています。
これがフィクションじゃないなんて…。ますます怖いじゃないのよ。
主人公はエド&ロレイン夫妻。
この二人も、もちろん実在する人物です。
夫であるエドはカトリック教会が唯一公認した非聖職者の悪魔研究家。
妻のロレインは透視能力者。
映画の設定ではなく、実際に二人の生業がそうなのだから驚きですよね。
「死霊館」あらすじ
1971年、ロードアイランド州ハリスヴィル。野中にポツンと建つ古びた一軒家に、ロジャーとキャロリンのペロン夫妻と5人の娘たちが引っ越して来た。一家は新しい生活に胸を躍らせるが、翌朝から様々な異変が一家を襲い始める。室内は外よりも寒く、死臭が漂い、家中の時計が全て3時7分で止まり、キャロリンの身体には原因不明の痣が浮かんだ。
“何か”の存在を確信したキャロリンは、数々の心霊現象を解決して来たウォーレン夫妻に助けを求める。彼らは手始めにキャロリンの証言を録音するが、帰宅して再生すると、彼女の声だけが消えていた。そして、家の由来を調べた二人は、ある不気味な事実を発見する。1863年、家を建てた男の妻が、生後7日目の我が子を殺害していた。それも信じ難い、「ある目的」のために―。
家中にカメラと録音機を取り付け、泊まり込みの調査を始めたウォーレン夫妻。二人を嘲笑うかのように、反撃を開始する館。その危害は、やがて遠く離れたウォーレン夫妻の一人娘にまで及ぼうとするが、それは家族の絆を無残に引き裂く壮絶な闘いの始まりに過ぎなかった―。引用:© 2013 Warner Bros. Entertainment Inc.
不気味で後をひく演出が怖い
私は普段、洋画ホラーに怖さを感じる事が滅多にありません。
じわじわと迫るような怖さというよりは、要所要所でのびっくり系の演出が多いためだと思います。
ですが「死霊館」では、この「じわじわとくる怖さ」の演出がすごかった。
- 目隠し鬼をしていると、誰もいないはずの場所から手拍子が聞こえてくる…
- 夜な夜な夢遊病のようにクローゼットに頭を打ち付ける娘…
- 誰もいないはずの地下室から聞こえる声…
- なぜか3時7分で止まる時計…
こんなん絶対怖い!
引っ越したばかりの家で次々こんな怪奇現象に襲われるなんて…。
館の演出が雰囲気抜群なのも、視覚的な恐怖効果抜群です。
薄暗くて寒々しい、死角の多い広い家。
今にも影から何か出てきそうでドキドキします。
日中は家に娘と母親二人だけになってしまうので、余計に緊張感がアップ。
こんな家には絶対住みたくない!
家族の絆に焦点が当てられていて泣ける
恐怖演出が素晴らしい「死霊館」。
それだけではなく、ストーリーも良かったです。
「死霊館」は、家族に焦点が当てられたストーリーになっています。
これがとても良かった。
エド&ローレンに調査を依頼したキャロリンは、家族思いの女性。
悪魔に憑りつかれ、自分の娘を殺しそうになってしまいます。
待ってー!殺さないでー!正気に戻ってーー!
…と、感情移入120%で見ていた私。
なので、ラストシーンでキャロルが悪霊に打ち勝つ姿に思わずほろりとしてしまいました。
怖いだけの映画じゃなかったのがとても印象深かったし、後から何度もラストシーンを思い返しちゃいました。
エド&ローレンのキャラクターが良い
何といってもエドとローレンのキャラクターです。
この二人がとっても良い!
二人とも異色な経歴をもっていて、心霊現象に困っている人のために尽くしています。
二人とも合理的に物事に対処していきますし、頼りがいがある。心理的にも好ましいキャラクターです。
二人がいる事での安心感が絶大なんですよね。
見ている方もストレスフリーなのです。
ローレンはその透視能力で霊視も出来ます。
問題の家に入った途端、色んな事が丸わかり。
ローレンのおかげで、謎に包まれた現象が一気にはっきりと形が見えてくるのは爽快でした。
ローレンなくして、事件の解決はあり得ないですね!
エドはカトリック教会に唯一認められた悪魔研究家。
ローレンのように特殊能力はないものの、悪魔についてめちゃくちゃ詳しいです。
教会とのコネクションもあるので、現実的な対策を練るのに彼の存在は欠かせません。
教会の対応が間に合った事、ないんですけどね。
でもそれはエドのせいじゃない。
教会サイドでの事務処理やらなにやら、死霊館の世界でも色々あるようです。
異様な存在感「アナベル人形」
エド&ローレン夫妻の家には、過去の事件で入手した「呪いのアイテム」が多数保管されています。
大丈夫じゃないわけですが、それは置いといて。
そのアイテムの中でもひと際異様な存在感を放っているのが「アナベル人形」です。
アナベル人形に関してのエピソードは映画冒頭に少し出るだけなのですが、記憶から離れない。
このアナベル人形、小さな女の子むけに作られた人形だと思うのですがちっとも可愛くない。
ビジュアルが邪悪すぎるんです。
驚くべきは、悪魔が憑りついているからこんな姿になったわけではなく、元からこんなビジュアルだという事。
って思わないでもない。
こんな人形をプレゼントされた日には、相手との関係にヒビが入りそう。そのくらいの見た目です。
この「アナベル人形」に焦点をあてたスピンオフ映画が出来るのも、分かる気がする。
「死霊館エンフィールド事件」のあらすじ&感想

「死霊館」シリーズの第2作目が、この「死霊館エンフィールド事件」です。
エド&ローレン夫妻が、またまたある家族に憑りついた悪魔に対峙します。
エンフィールド事件には、「死霊館のシスター」に出てくるヴァラクが登場します。
「死霊館エンフィールド事件」のあらすじ
ロンドン北部に位置するエンフィールドで、4人の子供とシングルマザーの家族は、正体不明の音やひとりでに動く家具が襲ってくるなど説明のつかない数々の現象に悩まされていた。助けを求められた心霊研究家のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)は、一家を苦しめる恐怖の元凶を探るため彼らの家に向かう。幾多の事件を解決に導いた夫妻ですら、その家の邪悪な闇に危機感を抱き……。
引用:シネマトゥデイ
じわりとした怖さが減った分、新しい恐怖要素あり
恐怖度でいえば、1作目の「死霊館」の方が怖いです。
何が現れるか分からない不気味な感じは、今作では減っていました。
怒涛のポルターガイスト展開が多くて、ザ・悪魔もの洋画ホラーという感じ。
ただ、今作にも怖い存在はちゃんといます。
それが「死霊館のシスター」にも出てくる黒幕・ヴァラク。
ヴァラクの何が怖いって、やっぱりそのビジュアル。
アナベルも怖かったですが、ヴァラクも中々…。
ちなみに私は、ヴァラクのせいで「エンフィールド事件」を見た日は夜電気を消して眠れませんでした。
ローレンの活躍
2作目でもエド&ローレン大活躍です。
特にローレンの活躍が凄まじかった。
エドに不穏な影が見えたり、夫婦が引き裂かれそうになったり。
「エンフィールド事件」は恐怖演出と別にハラハラする展開が多かったんですよね。
それをローレンの能力でギリギリ交わしてゆく様子が面白かったです。
それからストーリー中、何度もローレンの見ているビジョンや夢のシーンが出てくるのですが、怖い光景ばかりなんですよね。
何度も何度もヴァラクが出てくる。
あんな頻繁にヴァラクが出る夢見てたら、神経参るわよ…。
見事打ち勝ったローレン、尊敬します。
家族にフューチャーされているものの…
今作でも家族に焦点が当てられているのですが、1作目ほど家族のシーンで感動する場面はなかったです。
でもそれは今作がイマイチというより、1作目が良すぎたっていう印象。
エンフィールド事件に出てくる一家も、お互いを想いあう家族でしたよ。
ちょっとお母さんヒステリーっぽかったですけど、逆にそれがリアルでした。
「死霊館」シリーズ・まとめ
「死霊館」シリーズ、みて良かったです。
1作目より2作目の方が怖いと感じましたが、映画レビューも同様の感想が多かったです。
ただ、2作目は2作目で面白い。
そして何より死霊館のシスターのメイン・ヴァラクが出てくるので要チェックです。
死霊館シリーズを見ていて、「日本の悪霊と違って、死霊館に出てくる悪魔って親切だなぁ」って感じました。
悪魔が現れる時のパターンが、すでに周知されてるのがちょっと笑えます。
他にも、名前を知られると問答無用で地獄に帰されるとかね。
それを考えると、ちょっとヴァラク達が可愛く見えてくるから不思議です。
そんな死霊館シリーズ。おススメですので、ぜひ見てみて下さい!
死霊館は2018年8月時点でNetflixで配信中です。
エンフィールド事件は配信されていないので、Amazonプライムでレンタルしました。